世界遺産の島・宮島(廿日市市)の玄関口となるJR宮島口駅のバリアフリー化工事が終わり、JR西日本広島支社と廿日市市は24日、駅構内で記念式典を開いた。
上下線のホームにエレベーター各1基を設置し、線路をまたぐ専用橋で結んだ。階段やトイレ前など5カ所に音声・音響案内装置も整備。各ホームへの階段を2段手すりとし、点字ブロックも改修した。総事業費は約3億円。国と広島県、市が3分の2を補助した。
宮島口駅の1日の平均乗降客数は7600人。広島支社管内にある交通バリアフリー法対象駅(1日の乗降客数5千人以上)30駅のうち、バリアフリー化工事が完了したのは宮島口駅で17駅目。市内のJR6駅では4駅目となる。
式典には、同支社や市幹部たち約30人が出席。下り線エレベーター前でのテープカット後、同市大野の車いす利用者今田真美さん(33)がJR社員の案内でエレベーターに乗った。今田さんは「駅が利用しやすくなった。活動範囲が広がる」と喜んでいた。
【写真説明】記念式典で、新設されたエレベーターに乗り込む今田さん
|