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No.198 盗まれたくない5枚

2010/12/01 | タグ:

Text:OOPS!編集部原田

 かなり私的なお話を。自転車通勤をしている自分は、会社の前に自転車を駐輪しております。最近、その自転車のライトから、電池だけを盗んでいく人がいるのです。ライトを盗まれたことが3回ほどありまして、それにうんざりして以来、土台とライトを接着剤でくっつけているのでライトを盗られることはなくなったんですが、今度は電池だけ持っていかれるんです。電池、集めてどうするんでしょうか。そんなに電池って使うものなんでしょうか? それとも、なにか大きな電動のもの(ロボットとか)を動かそうとしているんでしょうか? まあとにかく盗まれるのは不快なんで、金輪際やめていただきたいなと。で、今回はそんな電池泥棒に捧ぐ、盗まれたくない5枚をご紹介いたします。

1. LITTLE BARRIE『King Of The Waves』(国内盤:12月8日発売、海外盤:2011年3月発売予定)
『King Of The Waves』収録“I Can’t Wait”ライヴ映像

 ガレージ魂がビンビンに注ぎ込まれた1曲目のファズ・ギターから心をワシ掴みにされる人がたくさんいるのでは? それもそのはず、リトル・バーリー4年ぶりの新作はファーストでも手腕を発揮したエドウィン・コリンズがまたもやプロデュースを担当しております。骨太でドス黒、ファンキーでどセクシー。シンプルな楽器構成の演奏から、だらだらと溢れ出る、ロック以外の〈その他〉の要素が充分にパッケージされた作品と言えましょう。ギタリスト/ソングライターとしての才能を買われ、モリッシーやプライマル・スクリーム、ポール・ウェラーのサポートをしてきたフロントのバーリー氏なわけですが、やはり自分のバンドもちゃんと続けて欲しいと、これを聴いて改めて思った次第です。

2. WAVVES『King Of The Beach』(海外盤:発売中、国内盤:12月8日発売)
『King Of The Beach』収録“Post Acid”PV

 ヴァンパイア・ウィークエンドの活躍をきっかけにしてかどうかは知りませんが、USインディー界隈ではローファイなバンドの活躍が目ざましい昨今。こちらで紹介するウェーヴスもローファイ新世代の注目株として脚光を浴びているバンドです。キラキラしたメロディーとつたない演奏、ザラっとしたミックス、さりげなく注ぎこまれたサーフ感と、今っぽさ満載。80年代後半~90年代前半あたりがルーツっぽいケミカル&ストレンジ&ジャンクなサイケ感が、彼ら最大の特徴でありましょう。海外では8月に発売済みであります。

3. BEST COAST『Crazy For You』(海外盤:発売中、国内盤:12月8日発売)
『Crazy For You』収録“When I'm With You”PV

 さて、続いても海外のローファイ&サーフ周辺で賑わっているバンド(ちなみに、猫ジャケってとこも夏に既発なとこも一緒。日本で出すレーベルも一緒)をご紹介いたします。カリフォルニア発という部分も含め、サーフ度は上のウェーヴスに比べてかなり高め。スッカスカで軽快な曲調に、ディレイのかかった甘い女性ヴォーカルがいい存在感を出しております。こういうの、すげーいいと思える一方で、30過ぎた人間が喜ぶのは、自分が若かった頃に聴いていた音を懐かしんでるだけじゃないの?という自問自答が発生してしまい、うまく楽しめなかったりもするのでした(内容は本当にいいんですけどね)。

4. Mother's Lust Quicksilver『B.A.Z』(12月15日発売)
『B.A.Z』収録“Madmoon”

 不勉強ながら知らなかったのですが、こちらのユニットは、レギュラー・メンバーが不在のポストロック・バンドだそう。デビュー作となる本作のテーマは〈ポスト・ラテン・ジャズ〉。ポストロック経由のラテンということでしょうか。スケールのでかいスペイシーなコラージュ曲からスタートし、幾人もの手によるデジタル・コラージュがパーカッシブなラテンへとシフトしていく瞬間は聴いていてなんとも言えない快感があります。頭で聴きがちなレアグルーヴ系のリスナーと、肉体で聴きがちなポストロック系のリスナーを繋ぐ架け橋になる一枚なのではないでしょうか(こじつけかもしれません)。とにかく、自分は長く聴き続ける作品になりそうです。

5. NOT SQUARES『Yeah OK』(12月8日発売)
『Yeah OK』収録“Asylum”PV

 2000年代のロック・バンドの大きな傾向として、ダンス・ロックの隆盛というものが挙げられるかと思うのですが、アイルランドのノット・スクウェアズもそのひとつと言ってよいでしょう。ポストロック・バンド、トレーサーAMCのメンバーが中心となって結成されたということですが、バンドの音はヴォーカルや演奏含めてテンション高め。日本のお祭りのようなズンドコ・ビートもあったりと、わりとおちゃらけているのが高ポイント。エレクトロ・ブームによって、ブリーピーなベース音のユニットが多くて耳がお疲れって方にも楽しめる一枚かと思いました。

 以上であります。みなさんも電池盗難と風邪には気をつけて。チャオ~♪

●今回紹介したディスクはこちら↓で購入することが可能です
1. LITTLE BARRIE『King Of The Waves』
2. WAVVES『King Of The Beach』


3. BEST COAST『Crazy For You』


4. Mother's Lust Quicksilver『B.A.Z』
5. NOT SQUARES『Yeah OK』

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