2010年10月26日 19時30分 更新:10月26日 19時38分
JR東海は26日、27年に開業するリニア中央新幹線に導入する新型車両の概要を発表した。基本仕様は現在の試験車両と同じで車体を箱型に変更した。先端部は長さ15メートルで、色は東海道新幹線のイメージを踏まえ、白を基調に先端部と側面に濃紺のラインを入れ、スピード感を演出した。車両形式はリニア第1世代車両の頭文字を取って「L0(エル・ゼロ)」と命名した。
車体断面を従来の楕円(だえん)からN700系と同じ角型に変え、座席数を確保しつつ車内空間と荷棚収納スペースを拡大。定員は先頭車が24人、中間車は68人。
先頭車4両、中間車10両の計14両を新たに製造し、このうち5両を13年度末に延伸工事が完成する山梨リニア新実験線に先行投入する。全車両がそろう15年度以降、営業運転に向けて最長12両編成の最終試験走行を行う。【斎藤正利】