2010年12月22日15時1分
男性が今後10年間に大腸がんになる確率の計算方法を厚生労働省研究班が開発した。年齢や運動量、飲酒習慣など五つの項目を点数化し、合計するだけでわかるという。同じ年齢でも、生活習慣により発症する確率は4〜5倍異なり、生活様式を見直すきっかけに使って欲しいという。
大腸がんの患者数は全がんで2位。女性のリスクははっきりしていないため、今回は男性のみを対象とした。
大腸がんのリスクには、年齢、肥満度、身体活動、飲酒、喫煙の五つが大きくかかわる。研究班は、全国6地域に住む40〜69歳の男性約2万8千人を12年間追跡。その調査結果に基づき、5項目をそれぞれ点数化して合計し、10年間の発症確率がわかる表を作った。計算方法の妥当性は、別の地域に住む約1万8千人で確認した。
BMIは体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った数字。身体活動の数値「24.7」は、一般的な日常生活で超える。飲酒のアルコール換算300グラムは、毎日、日本酒2合またはビール大瓶2本相当で超える。
研究を担当した国立がん研究センターの笹月静予防研究部室長は「五つの因子以外に食事や体質なども関係するため、計算式に限界はあるが、年齢以外の四つの生活習慣でこれだけリスクが異なる。ぜひ個人の生活様式を見直すきっかけにして欲しい」と話している。(岡崎明子)
フィギュアスケート・ペアで活躍した井上怜奈さんは、22歳のとき、肺がんを宣告された。闘病しながらの練習など、トリノ五輪で7位入賞するまでの軌跡。