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米加州の死亡事故遺族とのトヨタ和解金、1000万ドルと判明

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 【ロサンゼルス】トヨタ自動車は、米カリフォルニア州南部サンディエゴで高級車「レクサスES350」が急加速し、乗っていた警察官など4人全員が死亡した事故で、遺族に和解金1000万ドル(約8億3000万円)を支払う。弁護士が23日、明らかにした。

イメージ Getty Images

 レクサスを警察官に貸与したディーラー会社ボブ・ベーカー・レクサスの代理人を務めるラリー・ウィリス弁護士が23日、ジャンポール・ジェイシー弁護士と代表取材を行ったAP通信などのメディアに対して和解内容を公表した。

 トヨタと遺族が今年9月に和解した当時、和解金は公表されていなかったが、同州の上級裁判所のモーア裁判長は20日、和解内容を秘密にしておくよう求めた和解当事者の請求を却下した。和解金額は、ロサンゼルス・タイムズ紙が初めて報じた。

 トヨタは金額が公になったのは失望したと述べた。同社は「こうした係争では普通のことだが、当事者は和解金額を秘密にしておくことで合意していた」と述べた。

 この事故は、非番だった地元警察官のマーク・セイラーさん(当時45歳)が昨年8月、レクサスに乗っていてブレーキが効かなくなり、ほかの車に衝突したもので、セイラーさんのほか、同乗していた妻と娘ら3人が死亡した。事故原因は、アクセルペダルがフロアマットに引っ掛かった可能性などが指摘された。トヨタはこれを受けて、フロアマットの交換のため数百万台の乗用車リコール(回収・無償修理)を実施した。

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