◇元番組制作スタッフ様にご質問 | |
64マリオスタジアム、マリオスクールなどに携わった元番組製作スタッフ様に、ドンキー吉田(ジャンクハンター吉田)氏経由で番組放送当時の疑問などを伺わせて頂きました。 |
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※このインタビューは、メールでのやり取りをインタビュー方式にまとめたものです。一部発言、質問には加筆及び、修正を加えています。 ※このインタビューは、ジャンクハンター吉田様、元番組製作スタッフ様の個人的なご厚意によりご回答頂いたものであり、株式会社テレビ東京、株式会社マックスコミュニケーションズ、株式会社テレビマンユニオン、任天堂株式会社の公式の回答ではありません。 ※記事の無断転載はご遠慮ください。 |
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■マリオスクールのコンセプトについて ――マリオスクールはそれまでの64マリオスタジアムなどと、全く毛色の異なる内容の番組でした。どんな狙いがあって、あのような内容となったのでしょうか。 『64マリオスタジアム』も終盤に差し掛かった夏の日、番組視聴率は上がらずに低迷する一方でして(ニンテンドウ64がSCEのプレイステーションに食われ、売り上げが著しく悪かったのも災いしていた為)番組内容にテコ入れを施そうという事になりました。 まず最初に、少年少女数名によるレギュラーチームを作り、番組内でタレント化することの方向性が決められました。 その後、『64マリオスタジアム』の企画に参加されていたGTVさんから、「ゲーム好きでゲーム自体が得意な人を紹介しましょうか?」と、当時無名のジャンクハンター吉田さんを紹介して頂き、64マリオ後期からGTV所属との形で企画に参加して頂きました。 吉田さん自身は、様々なエンターテインメントに精通している方で、ゲームだけの直線的企画ではないユニークなアイデアを常に考えてくれました。それを『マリオスクール』へも大きく活かした記憶が残ってますね。 『マリオスクール』のコンセプトは「仲間とゲームで遊ぼう」という、一人でゲームばかりせず、対戦などでコミュニケーションができればとの裏テーマ的なのが存在していました。 それと64マリオの時代から、番組製作予算も大幅に削られてしまい、五反田のマックレイさん(※)のスタジオを使い、リアルタイムレンダリング技術を施し、CGのセットとか、現在は当たり前となっているバーチャルセットをいち早く活用した番組制作を行いました。 予算を圧迫しない形という事で、1回の収録で2話分をスタジオ収録してましたね。 ■気になるあの出演者の方のこと:その1 ――出演者の方々に関して質問させて頂きます。まず64マリオ初期にチャンプ丸山という方がゲストで出演される回がありましたが、あの方は今もご健在なのでしょうか? いましたね、チャンプ丸山! 私にも、あの人がどこにいったのかは不明です。 今は何をやっているのでしょうか…私も気になりますね。 あぁ、チャンプ丸山よ、貴方は今、何をしているんだ!? ■気になるあの出演者の方のこと:その2 ――次に64マリオ後期に須藤温子さん、一宮里絵さんが司会になりましたが、後に一宮さんだけが外されたのには何かあったのでしょうか。 確か事務所の意向、というか彼女に対する売り出し方の方向性に変化があったからだと思います。特に問題があって降板した訳ではありませんでしたね。 ■64マリオ初期のある企画が終了した経緯 ――64マリオ初期にはGTV代表の渡辺浩弐さんが『なぞなぞ仮面』としてご出演されてましたけど、途中で降板されたのは企画が没った為だったのでしょうか。 特に問題はなかったかと思います。 GTVさんは番組制作にも参加していらっしゃいましたので、確かその流れで「なぞなぞ仮面」をひとつの企画として登場させたような記憶がありますね。 ■あの番組との血縁関係 ――現在、地上波で放送されている任天堂系のゲーム情報番組として、毎週日曜午前7時30分より放送中の『ポケモン☆サンデー(※)』がございます。あの番組に当時のスタッフは参加しているのでしょうか? 残念ながら、マリオ冠時代の現場スタッフはもう、全員解散してしまってますので、誰もいないはずです。『マジック王国』を最後に、みんなバラバラになってしまいました。 ■最後に…渡辺徹さんについて ――これまで女性司会を務めた方々は、番組がリニューアルされる度も交代されましたが、男性司会にして総合司会の渡辺徹さんだけはマリオスクール時代まで司会をお続けになられました。渡辺徹さんが全シリーズにご出演されたのは、やはり現場の評判が良かったから…なのでしょうか。 現場のみならず、スポンサーの任天堂からも大変御気に召されてました。 特に山内さん(山内溥氏)が徹さんを御気に召していましたね。 更に徹さんご自身も、子供が好きでしたから、マリオの看板を施した最後の番組「マリオスクール」まで司会を担当して頂きました。 ――まさに徹さんは理想的なお父さんだったのですね…。最後に何か、放送当時の思い出とかはありますか? 『マリオスクール』の時ですが、ナレーション等を担当して頂いた声優の石川さん(石川英郎さん)は大変プロフェッショナルな方でして、声や喉に気を遣う為に常にマスクを着用していたのは凄く印象的でしたね。 声優さんのプロ意識の高さというものに感動させられました。 あと、番組に度々参加して頂いていた新堀奈夕さん(新堀ギターのオーナーの娘さん)がその後「コメットさん」で歌を歌っていたのも印象深いですね。 また、マリオバディでは抜群にオーラが輝いていた平野綾ちゃんがスタッフ全員一致で人気ナンバーワンでした。 ちなみに番組は常に任天堂の山内さんの顔色を伺いながら作ってましたが、任天堂一社スポンサーでそれは当たり前の事ですので、特に苦ではなかったですね。 ■ありがとうございました。 |
--- 脚注 --- ※五反田のマックレイさん 正式名称、マックレイ株式会社。 最新技術による映像コミュニケーションをサポートする企業。 西麻布、五反田、天王洲にスタジオを構える。 『マリオスクール』は五反田スタジオにて収録が行われた。 ※ポケモン☆サンデー テレビ東京で毎週日曜午前7時30分〜午前8時30分で放送中のポケットモンスター(ポケモン)に特化したゲーム情報番組(バラエティ番組)。 2010年現在、地上波では唯一のゲームをテーマとした貴重な番組である。出演はTIM(ゴルゴ松本、レッド吉田)、ロバート(秋山竜次、山本博、馬場裕之)、中川翔子ほか。 |
--- Last Up Date : 3/14/2010 --- |
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