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ユウちゃん“本家はオレ”1歳先輩の意地

 サイン会でファンの子どもを抱っこする斉藤(左から2人目。左は大島)=広島市内のショッピングモール
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 サイン会でファンの子どもを抱っこする斉藤(左から2人目。左は大島)=広島市内のショッピングモール

 広島・斉藤悠葵投手(23)が24日、広島市内でチャリティーイベントに参加し、佑ちゃんに対抗心をのぞかせた。名前の読みが同じ日本ハムのドラ1、斎藤佑樹投手(22)=早大=が大人気だが、「僕の方が名前を付けたのが先」と“本家はオレ”との自負。1歳先輩として意地を見せるためにも、来季は2けた勝利を目標に掲げた。

  ◇  ◇

 何の因果か、ついに「さいとうゆうき」が同じプロの舞台に入ってきた。来季は、名前のことで周囲の注目を例年以上に受ける。「自分は自分」と言う斉藤だが、嫌でも意識せざるを得ない。

 イベントでのトーク中、司会者から「来年は日本ハムに斎藤佑樹が入りますが?」と問われると「偽物ハンカチにならないように」と対抗心をチラリ。さらに本家はどっち?と突っ込まれると「僕の方が名前を付けたのは先ですから。それで分かって下さい」と、1歳年下の“後輩”へ本家の自負をにじませた。

 面識はなく、存在を知ったのは、斉藤がプロ入り後、2006年夏の甲子園決勝で、早実・斎藤と駒大苫小牧・田中(現楽天)が対決し世間の注目を集めていたころ。その新人年に斉藤は巨人相手にプロ初登板初勝利を挙げた。

 昨季はローテを守り、9勝を挙げた。今季は不振で2勝に終わったが、通算15勝の左腕。プロでまだ1球も投げていない新人に、注目度では負けても、経験、実力で負ける気はない。

 来季、狙うは「建さん以来の(左腕の)2けた勝利」とキッパリ。広島の左腕で10勝以上すれば、今季限りで引退した01年の高橋建(10勝)以来のことだ。

 「1年間を通して、自分の仕事を、先発をやる。高く目標を持って、新人もたくさん入ってくるし、負けないように。挑戦者の気持ちで」。“偽物”などとは決して呼ばせない。鯉の悠ちゃんは、注目を力に変えるのみだ。

(2010年12月24日)

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