国民年金２百円下げと試算　厚生年金は夫婦で７百円減

　厚生労働省は２４日、２０１１年度の年金支給減額について影響を試算、公表した。１０年度より０・３％引き下げとなる前提で計算しており、国民年金を満額受給している人の場合、月６万６００８円から２００円減額され、６万５８０８円になる見込みだ。

　厚生年金の場合、４０年会社勤めの夫と専業主婦の世帯では標準的なケースとして、厚生年金と夫婦２人分の老齢基礎年金の合計で２３万２５９２円を受給しているが、月７０９円引き下げられ、２３万１８８３円と試算。

　年金額は物価変動に応じて改定される。今年の全国消費者物価指数は改定の基準となる０５年を下回ることが確実で、０６年度以来５年ぶりに減額される見通し。