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「事実誤認」と地検が控訴 鹿児島市夫婦強殺無罪
(2010 12/23 06:30)
 鹿児島市で昨年6月、高齢の夫婦が自宅で殺害された事件で、鹿児島地検は22日、強盗殺人と住居侵入の罪で死刑を求刑した同市三和町、無職白浜政廣被告(71)に無罪を言い渡した鹿児島地裁判決について、「犯人性を認めなかったのは事実誤認」として福岡高裁宮崎支部に控訴した。
 江藤靖典次席検事は「裁判員の視点、感覚を尊重するのを基本とするが、犯人と認定しなかったのは、証拠と照らし看過できない誤り」と話した。検察側は控訴審でも被害者宅から採取し、被告と一致した指紋・掌紋とDNA型鑑定を立証の柱にするとみられる。
 白浜被告は3人の弁護人と会見。「控訴はある程度予想していたが残念」と話した。現場に行ったこともないとする主張を「うそ」とした地裁判決については「行ってない。それ以外に答えようがない」と述べた。
 主任弁護人の新倉哲朗弁護士は「裁判員らが長期間考えて下した結論。控訴は非常に遺憾」と話した。
 控訴審で白浜被告は一審と同じ国選の弁護人を希望している。新倉弁護士らは「原則的には宮崎県弁護士会が担当するが、意向が尊重されるよう、弁護士会を通じて裁判所に上申する」と説明した。
 一審判決は指紋などの証拠価値は認めたが、殺害との関連は認めず無罪を言い渡した。
 裁判員裁判の死刑求刑は全国で5件。うち3件で死刑判決が出され、いずれも弁護側が控訴している。検察側控訴は今回が初めて。
 
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