記事入力 : 2010/12/24 08:05:09
口蹄疫:済州産豚肉、日本への輸出禁止長期化か
ワクチン接種決定に伴い、少なくとも1年
政府の口蹄(こうてい)疫ワクチン接種方針が決まったことから、「口蹄疫清浄地域」である済州産豚肉の日本輸出禁止が長期化する見通しとなった。
済州道が23日に明らかにしたところによると、口蹄疫ワクチン接種が実施されれば、少なくとも1年経過しなければ清浄国の地位回復条件を満たせなくなる。済州道で口蹄疫が発生せず、清浄地域の状態を維持したとしても、ほかの地域と同様、豚肉の輸出が困難になった。
それは、済州産豚肉の主な輸出先である日本が現在、「口蹄疫清浄国」という資格を国単位で認め、地域単位では認めていないためだ。日本は、家畜の伝染病が発生した国なら、どの地域で生産されたものでも家畜の輸入を禁止すると規定している。
済州道は、済州産豚肉を日本に輸出するには少なくとも2012年初めまで待ち、その後交渉を行わなければならないものと予想している。また、交渉期間も最短で3カ月以上かかる上、日本は条件に厳しい国のため、輸出再開時期はさらにずれ込みそうだ。
日本の農林水産省は今年1月7日、ソウル近郊の乳牛農場で口蹄疫が発生すると、済州産豚肉の輸入を禁止、現在まで解除していない。
このため、日本に済州産豚肉3000トン(約1300万ドル=11億円相当)を輸出するという今年の計画に支障が出た。
済州道では現在まで口蹄疫が発生したことはなく、国際獣疫事務局(OIE)から2002年に口蹄疫清浄地域と認められている。済州道は1999年12月から家畜伝染病のワクチン接種を禁止している。
オ・ジェヨン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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