第1回の発見は住民が語る「素顔の名東エリア」。
実際に、この地域で暮らしている人の視点で、その魅力や、名東エリアならではの毎日の楽しみ方を教えてもらいました。
あなたの知らない“名東エリア”を、ぜひ、発見してみてください。
[上]東山線の駅周辺は、夜遅くまで営業しているスーパーやファッションビル、飲食店などが建ち並び便利。
[下]猪子石から長久手まで流れる「香流川」の景色は、名東エリアの緑の多さを語るにふさわしい場所です。
まずは、名東区の基本インフォメーションから。
名東区は名古屋東部の穏やかな丘陵地帯に広がる昭和50年に、千種区から分区して誕生した、比較的新しい区です。区の名称は「名古屋市の東部に位置し、区内に東名高速道路名古屋ICを有し、名古屋の東玄関にふさわしい」ことから付けられています。
はるか昔は、のどかな田園風景が広がっていましたが、大規模な区画整理や地下鉄路線、高速道路の開通などにより、名古屋東玄関として急速に発展してきました。
人口は約16万人と、名古屋16区の中で5番目と比較的多く、ファミリー数においては、ここ数年は常に上位。新しい地域で地元色が薄いため、ニュー世代ファミリーや単身赴任者、転勤族など転入者も受け入れられやすく、このエリアに集まります。
ママたちからは「子どもが多く学校に活気がある」「ママ友だちがつくりやすい」、単身赴任者からは「駅前に深夜営業のスーパーがあるから便利」の声。地下鉄東山線で栄や名駅など都心までも乗り換えなしで、時間も20分~30分程というアクセスの良さや、高速道路インターの近さも人気の理由です。
そんな名東エリアも、今までは名古屋の“最東端”のイメージでしたが、2005年の“愛・地球博”開催年に変貌を遂げました。藤が丘から東へ延びるリニモが開通し、長久手や日進、豊田などベッドタウンである“次のエリア”の入り口となり、さらに道路や街並みの整備が進み、より暮らしやすい環境が整い、今も進化中です。
北部には矢田川と香流川、東部には猪高緑地の水源となる植田川が流れ、街のいたるところで「きれいな水」と「豊かな緑」「青い空」を感じることができるのが、何よりも自慢です!
名古屋市のなかでも、名東エリアが憧れられるのには「緑が多い=環境の良さ」もあります。
猪高緑地、牧野ヶ池緑地、明徳公園など、大きな緑地公園が身近にあることに加えて、ケヤキや桜の街路樹など、街のいたるところに自然が満ち溢れているのが最大の理由でしょう。
私が10年間住んでいた「藤が丘」は、桜の街路樹があちらこちらにあり、春になると、とくに「ここに住んでよかった」とあらためて実感します。春の美しい桜にはじまり、初夏の新緑がすがすがしく、秋の紅葉もみごと。何気ない日常に“癒し”や“ゆとり”を与えてくれるのも、この街ならでは。藤が丘だけでなく、本郷や上社、一社にも桜や銀杏の街路樹や並木道が美しい街並を形成し、通りにあるお店同士も協力し合って、美しい街づくりに貢献しているようです。
緑に囲まれた環境を象徴するように、名東エリアには「若葉台」や「よもぎ台」「にじが丘」「香流(かなれ)」「藤香町」など、見た目も響きも美しい地名がたくさん存在します。若葉のきれいな丘陵地や虹が見える丘など、ステキな景色が想像できますね。このほとんどの地名が、地域を愛する住民の要望によって付けられたそうです。
地名ネタでもうひとつ。
名東エリアには、「猪高」「猪子石」など“猪”が付く町名も多く存在します。昔は『猪高町大字猪子石字猪々道』という、“猪”が4回も付く住所もあったそう。猪がたくさんいたとか、猪の形をした岩があったとか…、いくつかの云われがあります。
古い地名・不思議な地名が随所に見られるのも特徴ですね。
余談ですが、この戦国ブームで一躍人気の織田家家臣の戦国武将・柴田勝家は、陸前町にある「明徳寺」が生誕の地と言われています。新しい街と言いますが、実は意外に歴史に深いエリアでもあるのです。
名東区は、名古屋でも有数の文教エリアでもあります。
私も、高校は名東区でした。
このエリアからの通学圏で人気の高校は、千種高校や菊里高校のような市内屈指の進学校が多く、私立でも愛知淑徳高校や愛知高校など人気校がたくさんあります。
大学も、おしゃれなイメージのある愛知学院大学や愛知淑徳大学、名古屋外語大学などが周辺エリアに集中。
通学バスの停留所がある藤が丘や本郷界隈には、まるで競い合うようにおしゃれをする学生を多く見かけ、彼らも活気のある街づくりに一役買っているようです。
隣の千種区も学校が多く、この二つの区が協力しあいながら、質の高い文教地区をつくり上げていっているように感じます。
また、名東エリアは小中学生の人口も多く、一社南あたりの地域では、なんと!小学校で一学年5クラスのところもあります。
少子化のこの時代に子どもが増えているという事実。
教育環境を気にかける親御さんが多いこともこのエリアの特徴です。まさに名古屋の“文教地区”と呼ぶのにふさわしい地区ですね。
ちなみに、最近では、フィギュア界のスーパーアイドル・浅田真央ちゃんも、地元の中学校に通っていました。
[上]街路樹など、街並が美しいのも名東エリアの特長。
[下]地名を見るたびに由来が気になります。
香流川沿いや4大緑地公園などで夏から秋にかけてよく見かける、秋の七草とも呼ばれる淡いピンクの『カワラナデシコ』が区花。花と緑にあふれる名東区にぴったり!
名東エリアでも、新興住宅街やマンションが多い地域、昔ながらの住宅街など、さまざまな表情があります。私の印象としては、一社や西山は子どもやニュー世代ファミリーが多く、守山区に近い香流、引山はいわゆる“地元民”が多い。駅前が充実している藤が丘、本郷は単身赴任者や転勤族、一人暮らしの若者が多く、上社や一社より北側の丘陵地の猪高、猪子石は閑静な住宅街といったところでしょうか。
名東エリアを地域のカラーごとに簡単にまとめてみました。
では、実際にはどんなタイプや層の人たちが、どのエリアに住んでいるのでしょうか?
そこで暮らす街の人たちの声を元に検証してみました。