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最終更新:2010年12月21日(火) 18時54分

舞鶴高1殺害、初公判で改めて無罪主張

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 おととし、京都府舞鶴市で当時15歳の女子高校生が殺害された事件です。21日行われた初公判で、被告の男は「全部でたらめでウソ」と無罪を主張しました。

 殺人などの罪に問われているのは、京都府舞鶴市の無職・中勝美被告(62)で、2008年5月、舞鶴市の雑木林で、当時高校1年生だった小杉美穂さん(当時15)の頭や顔を鈍器で殴って殺害したとされています。

 逮捕後も一貫して否認を続けてきた中被告は、21日の初公判の冒頭でも「全部でたらめでウソ、何も関係ありません」と、改めて無罪を主張。

 さらに、驚くべき言葉を口にします。「真犯人は○○○さんです!」と、第3者の実名をあげて真犯人だというのです。裁判長はすぐに注意しましたが、傍聴席からはどよめきが起きました。

 中被告は裁判が始まる前に、拘置所でJNNの取材に応じ、この「第3者犯人説」を唱えていました。

 「他に犯人がいるんです、このことは裁判でも言うんです。私は殺害の話を持ちかけられて、断ったんです」(中勝美被告)

 この時も近くの住人らの実名を挙げ、彼らから美穂さんを殺害するよう頼まれたと話していました。

(Q.どんな風に依頼されたのですか?)
 「お金あるから、渡すからと持ちかけられました。でもすぐ断りました」(中勝美被告)

 これに対し検察側は、冒頭陳述で「現場近くの防犯カメラに映っていた男女が被害者と中被告であることは目撃証言などからも間違いない」と主張。一方、弁護側は「防犯カメラの映像は不鮮明で、証拠能力はない」などと真っ向から反論しました。

 今後は、カメラ映像などの信用性を巡り検察側と弁護側の激しい攻防が繰り返されそうです。(21日16:21)

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