女子高校生殺害 無罪を主張
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女子高校生殺害 無罪を主張

12月21日 12時21分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

おととし5月、京都府舞鶴市で女子高校生が殺害された事件で、殺人などの罪に問われている62歳の被告に対する裁判が京都地方裁判所で始まり、被告は「全部でたらめで、間違いです」と無罪を主張しました。

おととし5月7日、舞鶴市朝来中の川岸で、当時15歳で高校1年生の小杉美穂さんが、頭や顔を鈍器で殴られて殺害されました。近くに住む無職の中勝美被告(62)が、去年4月、殺人などの罪で起訴されました。直接的な証拠がないなか、1年半にわたって裁判の争点を整理する手続きが行われ、21日、京都地方裁判所で初めての裁判が開かれました。この中で、中被告は「全部でたらめで間違いです。私は無罪です。何も関係ありません」と起訴された内容を否認しました。検察は冒頭陳述で、「事件現場に通じる道路にある防犯カメラの映像を鑑定した結果や目撃証言などから、事件直前に被告が被害者と行動していたことは間違いない」と述べて、犯行を行ったのは被告しか考えられないと主張しました。これに対し、弁護側は「防犯カメラの映像は、人物の特徴を指摘できるほど鮮明なものではない。目撃証言も夜間、車を運転しながらのもので、信用性に疑問がある」などと主張しました。被告は、裁判員制度が始まる直前に起訴されたため、裁判官だけで裁判が行われ、来年3月にかけて9回の審理が予定されています。