東京・世田谷区で一家4人が殺害された事件から、まもなく10年になるのを前に、事件の早期解決を願う集会が開かれ、被害者の家族や友人が思い出を語るとともに、一日も早い犯人の逮捕を訴えました。
この事件は、平成12年の大みそか、東京・世田谷区の住宅で、会社員の宮沢みきおさん(44)の一家4人が殺害されているのが見つかったもので、現場から多くの遺留品が見つかりましたが、犯人は捕まっていません。事件からまもなく10年になるのを前に、世田谷区で早期解決を願う集会が開かれ、みきおさんの父親の宮沢良行さん(82)が「もう10年もたつのかという思いです。当初はどうしていいか分かりませんでしたが、地元の人たちが事件に関心を示してくれて、犯人が捕まるかもしれないという希望を持つことができました」と述べました。続いて、みきおさんと大学時代、演劇のサークルで一緒だった女性が「笑顔が印象的で、作品の脚本をメンバー一人一人を思って書いてくれた」と、当時の思い出を語りました。また、アニメーションの研究で親交のあった男性は「アニメが日本の文化となった今、幅広く活躍していたみきおさんがいないのは残念です」と話しました。最後に、4人への追悼の歌が歌われ、一日も早い犯人の逮捕を訴えました。