興味の対象は、各種プログラミング言語(Ruby,Objective-C,Scheme,OCaml,Haskellなど)、WebObjects, rails, Linux、Mac、数学、音楽、写真(特に VR)、猫などです。ツッコミは短く鋭く愛を込めて(出典:たださんの日記)。リンクはどうぞご自由に。
アンテナでの更新チェックには、antenna.lirs か、index.rdf をご利用ください。
毎年、1年の締めくくりとして11月の末に行われるTOEICを受けるようにしてます。11月末に受けると、結果が年内に来るので年内に振り返りができます。
去年TOEICを初めて受けて650点ぐらいで、今年の目標は700点突破だったのですが、結果が来てみると一気に700点台スッ飛ばして800点ジャストを取れました。Listening 420点、Reading 380点。 リスニング終わった段階で「あれー、去年に比べてだいぶわかるようになったなぁ」と感慨に 浸ってしまって、リーディングでちょっと気を抜いてしまったら ちょびっと時間が足りなくなってしまいました。 ちなみに私はTOEICで点数を取ることを目的に勉強しているわけではなく、リスニングとスピーキングができるようになることを目的としています。 ですので、「TOEIC攻略」みたいな本は一切持ってません。
英語は週に5日ぐらい1日15〜30分ぐらいしかできてないですが、 それでもほぼ毎日やってると結構力がつくみたい。
基本的には今まで通り、英語上達完全マップに沿った勉強ですが、今年はそれに加えて以下の本も参考にしました。
英語だけじゃなく主に西洋の「外国語」全般(ドイツ語とかフランス語とかも含む)を扱った本です。
ポイントは
の2点。
日本語と英語は脳の使い方が大きく違います。日本語は基本的に目で覚える言語。 漢字というのは象形文字が元になってるものが多かったり、 象形文字じゃなかったとしても文字の一文字一文字が意味を持つものなので、脳が「目で見て意味を捉える」という処理に最適化されていきます。 言われてみれば確かに我々は幼少の頃、五十音の「発音」の訓練には それほど時間を割きませんでしたが、ひらがなや漢字の「書き取り」 には結構な時間を割きましたし、国語のテストには必ず漢字の テストというのがありました。
一方、英語などのアルファベットを利用する言語というのは、 アルファベット一文字一文字に意味があるわけではなく、 それらが連なって、ある「音声」を形作ることで初めて意味をなします。 なので、英語圏では、幼少の頃、発音の訓練というのを徹底的に 行うらしいです。つづりと音の関係とか、音を正しく発する訓練とか。 新しい単語を習うときには必ず発音して覚えるとか。フォニックスとか 言うらしいです。つまり、英語は耳と口で覚える言語なのです。
ですが、日本の英語教育は「日本語の教育」と同じやり方で 「書き取り」など「目」で覚えることに力を入れるように設計 されています。また日本では中学校などでちゃんとした発音を していると周りから笑われるような風潮があったりします。 これでは英語なんかできるようになるわけがない。
例えば、日本人はLとRの発音の違いが非常に不得意ですが、 これは日本人の脳には「ら行」の音を認識する回路しか 存在しないので、Lを聞いてもRを聞いても「ら行」と認識 してしまうからです。 英語圏の人はLとRは「全く違う音」として脳で認識しています。 無意識で認識できます。なので、これを認識できるように するには、徹底的にLとRの発音を訓練し続けて、脳が 「ら行」と「L」と「R」は全部別の音なのだ、と認識できる ようになる必要があります。
次に文法。日本語の「文法」というのは非常に曖昧でなかなか 厳密に「法」として定義するのが難しいものが多いです。 例えば、主語の「は」と「が」の使い分けを明確に論理的に 説明できる人って居るでしょうか?
日本語というのは、このように「なんかこういう場合は 理由はわからないけど『は』を使うのが普通なんだよね」 みたいなのが非常に多く、「法」として体系化しようにも あまりにも例外が多すぎて「法」の意味がほとんど無いような ものになってしまいます。
一方、英語は非常に論理的できっちりした文法というものが あります。もちろん例外があったり、一部非論理的な部分も あったりしますが、日本語に比べれば非常にきっちりとした 文法というのがあり、それに沿って言語が構成されています。
なので、英語圏の人たちは幼少の頃から文法というものを意識し、 文法のルールが無意識で判断できるようになるまで徹底的に 訓練されているらしいです。
しかし、日本の英語教育はここでも日本語からの類推で 「文法ってそんなに大事じゃないよね」という文法を おろそかにした教育が行われています。 これでは英語はできるようにならない。
というわけで、日本人が西洋の言語を勉強するときに がんばるべき点は以下の2点です。
どちらも日本人の脳に存在しない回路を鍛えるという訓練ですので 非常に時間を要しますし非常に辛いです。
発音の訓練には以下を利用しました。
英語の発音 ザジングルズ レベル85基礎筋肉編 英語の発音ザジングルズ レベル86発音筋肉強化編 英語の発音ザ・ジングルズ レベル87発音筋肉国際編
これを徹底的に毎日毎日、何ヶ月も何年もやります。 これを続けていると、だんだんLとRと日本語の「ら行」の音の違いや、 SとTHの違いなどがだんだんわかるようになってきたり、 日本人が発音する間違ったLやRの発音を聞くと、気持ち悪さを 感じられるようになってきます。
後はこの他に発音のコツを掴むために以下のような本も参照しました。
オバケの英語 英語の発音がよくなる本 実践フォニックス“会話”トレーニングBOOK
オバケの英語は「ゴマを唇で挟んでプッと遠くに飛ばすように」 というような感じで、食べ物を口に入れて何かをする、という 説明の仕方で英語の発音を全て説明してくれるという非常に ユニークな本です。
英語の発音がよくなる本は、CDとDVDがついていて、 DVDで口の形などを確認しながら勉強したり、 日本人にとって紛らわしい発音の対比などのページが 充実しているので、これらを何度も訓練することで 苦手な発音の区別ができるようになってきます。
これはひたすら以下をやって、英語の文法の構造を 無意識で認識したり生成したりできるよう訓練します。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
去年の日記に「スラスラの方はそんなにやらなくて良いんじゃないか?」 ということを書いてしまいましたが、スラスラもやった方が良いです。 特に後半の「文型コンビネーショントレーニング」というやつ。 長く複雑な文を構築できるようになるためには、この文型コンビネーショントレーニングが非常に重要だと認識を改めました。
去年からやっていたDUO3.0をだいたい一通り終えました。 賞味80時間ぐらいでだいたい一通り「あ、この単語見た事ある」 「この例文聞いた事ある」というレベルにできました。 その後は、たまに気が向いたときに復習用CDを ひたすらリピーティングやシャドーイングするだけ。
Duo 3.0 Duo 3.0 CD 基礎用 Duo 3.0 CD 復習用
この他に、'smart.fm'のTOEICの リスニング対策やリーディング対策の単語をひたすらやりました。 これも同じく、正しい発音に心がけ、何回もリピーティングや シャドーイングをしながら「iKnowアプリ」や「ディクテーションアプリ」をやりました。
英語上達完全マップで言われている「音読」ですが、 なんだか教科書的な文章で音読するのに飽きてしまったので、 自分が好きなスピーチや映画やアニメなどでやるようにしました。
私が利用しているのは以下です。
マトリックス 特別版 マトリックス リローデッド 特別版 マトリックス レボリューションズ 特別版
本当は攻殻機動隊SACが一番好きなんですが、あまりにも特殊な単語が 多すぎてあまり勉強にならないので、それほど好きではない あずまんが大王とかハルヒとかを使ってます。 ハルヒはちょっと非日常的な文や単語も出てくるのでそれほど良くない ですが、声優がものすごく日本版のイメージに近くて良くできてます。 あずまんが大王はかなり日常的な文や単語が出て来たり、 適度に日常的なスラングも出てくるので勉強になります。
スクリプトは以下のようなサイトから見つけられます。 <URL:http://animetranscripts.wikispaces.com/>
英語勉強の初期のころに大事なことはとにかく「少ない教材を 徹底的に何回も何回もやってしゃぶりつくす」ということだと 思います。
教材が少ないと暗記ができるので、「どこに居ても何をしていても いつも頭の中に英語がある」という状態を作りだす事ができます。 すると実際に机に向かって勉強している時間が30分しか無かったと しても、シャワー浴びながらでも頭の中にある英文を復唱したり 通勤途中にも英文を思い出して文法の構造を脳に染み込ませる訓練を したりできるので、「脳に新しい回路を作る」という作業が 効率良くできるようになります。
はてブのコメントなどに反応してみます。
output21: 繰り返しやればいいって、何回やればいいんですか? 10回なのか100回なのか1000回なのか。
数えきれないぐらいですねー。教材の長さにもよりますが、 100回ぐらいやるとだいたい頭に定着しますね。
上述した「ジングルズ」シリーズは1文を何回も何回も 訓練する教材です。3冊全部やってもメインになる例文は ジングルAからジングルGまでの7文しか出て来ません。 これを週5日丸1年やると、だいたい250回ぐらいですか。 ジングルズの本には「3年ぐらいやれ」と書いてあった気がするので 3年ぐらいは続けてみようかと思ってます。 レベル88以上の本も出してくれればいいのになぁ。