子宮頸(けい)がんの予防ワクチンの国の助成が決まり、その有効性とともに検診の重要性も指摘されている。08年度の県内の受診率は13.8%と全国の19.4%より低い。昨年から一定の年齢で配られ、検診が無料になるクーポン券の利用率も09年度、県内は20.0%で全国の21.7%を下回った▲検診は「恥ずかしい」と避けてきたが、クーポン券が届き、無料ならばと先日、受診した。緊張を和らげるため女性医師を探すが、市の案内では医師の性別が分からない。インターネットで見つけた病院に電話すると「予約しても女性とは限らない」と説明され、別のクリニックを紹介してくれた▲検診は診察台に座り、カーテンの向こう側の医師が台を動かし、あおむけになり足が開く。5分程度で終わり、痛みはなかった。がんを早期に発見し、命を守るため、今後も定期的に受けなければいけないが、抵抗感はある。案内に「女性医師が行います」とか「きょうは女性医師の日」と説明があれば、受診しやすくなると思う。【御園生枝里】
毎日新聞 2010年12月22日 地方版