「大阪」(23日、ミナミムーブオンアリーナ)
2冠王者・空牙が準決勝で秀吉を退け「天王山」制覇に王手をかけた。両者の意向により、急きょ完全決着のハードコアルールに変更された一戦は、場外乱闘を皮切りにイスやラダーが飛び交い、さらには秀吉が鎖やハンマーまで持ち出すなど大荒れの展開となった。相手の鬼気迫る猛攻に苦しむも、ルール無用ならば空牙の土俵。ピンチには仲間のHAYATAが介入し流れを引き寄せ、強烈なイス攻撃を連発。最後はラダーへのスズメバチで爆殺した。
「見ての通りの結果や。これがJOKERの強さ、結束力や!」と勝ち誇った空牙だが、最強を決める舞台での度重なるチームプレーに、ファンから“正々堂々と戦え”の声も噴出。その話題を振られると「クソくらえ。俺が目指しているのは型にはまらないプロレスや!」と語気を強めた。決勝戦の相手は伸び盛りの原田大輔。その勢いに警戒しながらも「まだまだ原田ごときには負けられない。若手に主役の座は譲らない」とVを確信だ。団体初のグランドスラムへあと1勝。圧倒的な結果で、周囲の雑音を封じ込めてやる。