岡本杏理　８代目ケータイ刑事拝命に「うれしくて仕方がない」

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「ケータイ刑事　銭形結」に出演する岡本杏理　＝東京・赤坂のＴＢＳ（三尾郁恵撮影）

　■「ケータイ刑事　銭形結（ゆい）」　ＢＳ−ＴＢＳ土曜午後２時半

　「小学生のころから大好きな作品に、まさか自分が選ばれるなんて。不安もありますけど、もう、楽しみの方が大きいですね」

　これまでに宮崎あおい、堀北真希、黒川芽以らが主演を務め、若手女優の登竜門とも言われる「ケータイ刑事（でか）」シリーズ。その８代目の“拝命”が、うれしくて仕方がない。役衣装の制服の真っ白いシャツが、屈託のない笑みによく似合う。

　警視総監を祖父に持つ天才女子高生の銭形結（ゆい）が、携帯電話を片手に相方、あさみつひこ刑事（辰巳琢郎）らと難事件を解決する、コミカルタッチの刑事ドラマ。「辰巳さんにアドバイスをいただいて、決めぜりふを言うシーンで指２本を髪の毛に絡ませ、カッコよく見せています」。学校の試験前には、京大卒の辰巳から勉強まで教わっているという。

　来年２月公開の映画「ケータイ刑事　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ３」では、先輩ケータイ刑事の２人（大政絢（あや）、岡本あずさ）と共演するが、実はこちらはテレビより早く、春に撮影済み。「映画を先に撮ったことで、２人のケータイ刑事の演技を間近で学べました。例えば演技の迫力には“目力（めぢから）”が欠かせないことに気付き、今は特に意識しています」

　ＢＳ−ＴＢＳの丹羽多聞（たもん）アンドリウプロデューサーは「存在感と透明感があり、同性の人気を間違いなく呼ぶでしょう。将来、大物女優になることを保証できる逸材」と惜しみない評価を贈る。

　元々は親譲りのバレーボール少女で、芸能界には興味がなかった。ところが、小学３年になる前の春休みに、東京・代々木で春高バレーを観戦した帰りにスカウトされた。面白半分にレッスンに通ううちに楽しくなり、モデルや女優の道を駆け上っている。

　「趣味は」と持ちかけると、「出ました、その質問！」と身を乗り出した。「食品のサンプル集め。合羽（かっぱ）橋（東京都台東区にある調理道具街）の店のポイントカードを持ってます。一番好きなのは海鮮丼。お父さんとの科学館めぐりも大好きで、船の科学館（品川区）が特にお気に入り」。ここまで一気に語って、満面の笑顔をみせた。（草下健夫）

　〈おかもと・あんり〉モデル、女優。平成６年、東京都出身。「牙狼〈ＧＡＲＯ〉」（１７年、テレビ東京）でドラマ初出演。「東京少女　岡本杏理」（２０年、ＢＳ−ｉ）で連ドラ初主演。ほかに映画「ヤッターマン」（２１年）など。昨年からファッション雑誌「Ｓｅｖｅｎｔｅｅｎ」専属モデル。