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【スポーツ】

坂本日登美が43秒殺でV

2010年12月23日 紙面から

48キロ級で優勝し、妹の真喜子さん(右)と肩を組み涙をこぼす坂本日登美=代々木第二体育館で

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◇レスリング全日本選手権第2日

 22日▽女子48キロ級など7階級▽東京・代々木第二体育館

 女子48キロ級は、9月の世界選手権金メダリスト坂本日登美(29)=自衛隊=が三村冬子(21)=日大=にわずか43秒でフォール勝ちし、48キロ級初制覇を決めた。男子グレコローマン55キロ級は、11月の広州アジア大会金メダリスト長谷川恒平(26)=福一漁業=が4連覇を飾った。

 不安を吹き飛ばす快勝だった。坂本は決勝でタックルに入って投げを打つとそのまま押さえ込み、わずか43秒でフォール。会心の勝利で世界女王の輝きを取り戻した。

 アジア大会は減量失敗の影響で3位。今回は順調に7キロの減量に成功したが、「負けたらどうしようという不安がすごくあった」という。支えになったのは家族。引退した昨年の覇者でもある妹・真喜子さんは、減量中の食事の差し入れや、対戦相手のアドバイスでサポート。自身も10月に結婚し「妹やだんなのためにも勝ちたい気持ちが強かった」と語った。

 今年は世界を6度制した51キロ級から48キロ級に移して1年半ぶりに現役復帰。9月の世界選手権優勝まではブランクを感じさせなかったが、その後は厳しさに直面した。試合後は耐えてきた思いが涙となってあふれた。

 この優勝がロンドン五輪の道への第一歩。「1年で4回減量したのは初めて。ダメージも受けた。しっかり体をつくり直して、51キロの時みたいに完璧に優勝したい」。家族とともに、悲願の五輪へ向かって突き進む。 (田中一正)

 

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