フィギュアスケートの全日本選手権は24日、来年3月の世界選手権(東京)の代表最終選考会を兼ねて長野市ビッグハットで開幕する。23日は会場で本格的な練習が始まり、女子で5連覇が懸かる浅田真央(中京大)らが調整した。
復調ぶりに注目が集まる浅田が、元気な姿で周囲を安心させた。今季のGP2戦はジャンプが乱れて8位、5位と惨敗。ファイナル進出を逃したため、約1カ月ぶりの大会となるが、決意みなぎる表情で「やることは全部やってきた。今の時点では問題はない」と頼もしい言葉を口にした。
SPの曲を流した演技ではトリプルアクセル、3回転−2回転の連続ジャンプ、3回転フリップを決めた。30分間の練習でジャンプの転倒はなく、回転が抜けるミスもわずかだった。
25日のSPはトリプルアクセルを回避して2回転半にする安全策を選択する方向だった。だが、この日の好調さに20歳の世界女王は気を良くした様子。「まだ決められない。やりたいし、状態を見る。調子が良ければ、そのままいける」と代名詞の大技にこだわりを見せた。