松井ミュージアムに世界一リング

　ゴジラからファンへのクリスマスプレゼント−。アスレチックスに入団した松井秀喜外野手（３６）＝前エンゼルス＝が、０９年のヤンキース時代に獲得した念願のワールドシリーズのチャンピオンリングが２２日から、石川県能美市の松井秀喜ベースボールミュージアムで一般公開され、多くの展示物の中にひときわ大きな輝きを放った。館長の父昌雄さん（６８）は「リングはまさに夢の象徴。ミュージアムとしても記録的な日になった。チャンピオンの証しとして生涯にわたり、たくさんの人に見てもらえる貴重な展示になった」と涙をためた。

　リングは、青い宝石の上に無数のダイヤで施された「ＮＹ」の球団ロゴが、浮かび上がるように光る。側面には「ＭＡＴＳＵＩ」の文字も刻まれている。４月１３日、ヤンキースタジアムでのリング贈呈式で総立ちのファンに迎えられて手にしたリングは、これまで松井が保管。今月１０日、知人を介して昌雄さんの元に届けられ、昨季ワールドシリーズで獲得したＭＶＰのトロフィーと同じケースに展示された。

　来季から所属のアスレチックスのチームカラーは緑。“エメラルド”の輝きを求め、１９８９年以来２２年ぶりワールドチャンピオンに向け、ゴジラが若いチームを引っ張る。　（田嶋豊）