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英ヒースロー空港、降雪で機能マヒ=クリスマス休暇台無し

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 【ロンドン】世界で最も発着便の多いロンドンのヒースロー空港は21日、先週末に始まった寒波と積雪のため700便以上の旅客機の発着をキャンセルした。休暇シーズンを間近に控えて利用客の批判が殺到している。

AFP/Getty Images

ヒースロー空港(英ロンドン)

 同空港の問題が旅行者や航空会社をいらだたせたのは、18日に同空港で積雪9センチと発表されて以降、ほとんど雪が降っていないことも一因だ。18日の吹雪の後の寒波と氷で同空港はまひ状態に陥り、何千人もの旅行者の休暇プランを台無しにした。

 クリスマス休暇が到来していることから、スペイン資本フェロビアル社系のBAAエアポーツ社が運営するヒースロー空港は21日、雪や氷を除去し、旅客機発着の遅れを取り戻そうと努めた。しかし同空港当局は、23日午前6時まで航空便の発着は予定の3分の1にとどまるとの見通しを明らかにした。

 BAAのコリン・マシューズ最高経営責任者(CEO)は、旅行者の休暇を台無しにしたのは降雪だけでなくヒースロー空港の運営のまずさにもあるとの批判を浴びている。同じくロンドンのガトウィック空港など他の英空港の一部はヒースロー空港より効率的に運営しているからだ。ヒースロー空港の21日のキャンセルは752便(着陸389便、離陸363便)。通常は1300便が発着する。これに対し、ガトウィック空港は予定されている695便のうち、キャンセルはわずか50便だった。

 降雪が始まった18日以降のヒースロー空港のキャンセルは合計約3200便で、予定便の60%以上に達した。ガトウィックのキャンセルは全体の約25%だ。

 マシューズCEOは21日のBBCラジオインタビューで、「本当に遺憾に思う」と述べた。ヒースロー空港の運営効率が悪い理由についての問いには具体的に答えなかった。

 英国では空港や道路、鉄道などの輸送運営会社に降雪、氷結対策で問題があるのではないかとの世論の批判が高まっている。ヒースロー空港のトラブルはこうした中で発生した。
 

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日本版コラム〔12月22日更新〕