呉市営バスの民間移譲で、呉市と移譲先の広島電鉄(広島市中区)は22日、基本協定書に調印した。移譲期日を2012年4月1日と正式に定めるなど、11項目の基本的な枠組みを確認した。
協定は「運行事業者は、利用者の利便性向上のため最大限の努力をする」と規定。14年3月末まで路線や運賃などを原則維持するとした。交通局職員のうち広島電鉄への就職希望者は採用に最大限努力。広島電鉄の雇用条件で採用するとした。
資産の譲渡や貸し付けは運行開始までに協議する。不採算路線の維持、当面のバス車両更新、車両塗り替えなど準備費用は、市が予算の範囲内で補助金を交付するとした。
市役所であった調印式で、小村和年市長は「良きパートナーとして連携を密にやっていく」、広島電鉄の越智秀信社長は「市民の交通手段を守るのが最大の使命」とあいさつした。
【写真説明】協定書を手に握手する小村市長(左)と越智社長
|