11/21 登場人物ステータスを修正しました
前書き
本作品はFate/stay nightと装甲悪鬼村正のクロス作品です。
物語の進行上、原作設定の改変やキャラの性格、考え方が変わったりします。
その他にも原作ファンの方々には少し納得できない描写が多々出ると思われますので、それらが許せない方々は戻るボタンで戻ってください。
以上に納得できる方々は↓へどうぞ。
これは英雄の物語ではない。
英雄を志す者は無用である。
英雄の時代は終わった。
高速徹甲弾は劔冑の甲鉄を容易く貫き、発振砲は中身を灼。
隠形竜騎兵は寝首を掻く。
力は要らぬ。技も要らぬ。魂さえ不要。
剣戟舞踏は廃れ、戦場から姿を消した。
――だが、それでも 武 はここにある。
傭兵帝国。聖堂騎士団。軍隊派遣会社
通称 武帝
真打劔冑を纏う古い武者を主戦力とし、最新の竜騎兵で組織された軍隊にも後れを取らない戦闘力。
彼らは、契約条件を満たすのならば、何者にでも力を貸す。
国家、民族、宗教、主義主張も一切問わない。
侵略、防衛、耕作、粛清――作戦目的も問わない。
故に頼る者も多く――
そのたびに彼らは武侯を高めてゆく。
それと同量……あるいは倍の、悪名と共に。
第一話 村正
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
セット
「―――――Anfang」
「――――――告げる」
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
途端目が焼けると思うぐらいの光が魔方陣から発せられる。
来た。
間違いなく私は『最強』を引いた。
私は心の中でそう確信し、光に目を歪ませながらサーヴァントが現れるのを待つ。
光が掻き消え、そこに立っていたのは、
一人の……そう、体中から重苦しい、いや、話しかけづらい空気を出している男であった。
「……サーヴァント、アヴェンジャー。召喚に応じ参上した」
良く通り、低く、好きなものが聞くと心地よく聞こえる声色で召喚者、遠坂凛に告げる。
「ん、アヴェンジャー? 聞かないクラスね、イレギュラーかしら?」
………………。
私の問いに対し帰ってきたのは無言
何の反応もなく、私の事を見つめている。
(あのサーヴァントは私の事を試しているのだろうか?)
いく刻か無言が続き、少しこの空気に耐えられなくなってきた所でサーヴァントの口が開きどんでもない事を言った。
「初めに言っておくが、俺はマスターなどと慣れ合うつもりは毛頭ない、戦いの経験が無いマスターなど足手まといでしかない。」
「……………
それは一体どういうことかしら?」
「素人に余計な口出しをされてはたまらん。マスターはおとなしくここに隠れている事を推薦する。」
≪ちょっと御堂、言いすぎよ、別にあなたの言う事が間違っているという訳ではないけれど、もう少しオブラートに包んで言いなさい、マスターにだって体面は有るのだもの、
こんな直球的に言えば素直に聞く訳がないわ≫
途端、空間から赤い大蜘蛛が、どこからともなく現れ男に文句を言っている。
「む、俺はただたんに回りくどく言えばマスターに逆に不快な気分にさせてしまうと思い直球的に言ったのだが、、
何か間違っているのか?」
≪その考え方には賛否両論があるけれども、この場合だと間違いね、見てあなたのマスター、顔を真っ赤にして今にも爆発しそうよ。≫
……確かにそうだ、茹で卵みたいになっている。
「先のは無しだ、言いなおす。」
そろそろだめみたいです父さん。
わたしもう、臨界点を突破します。
「気を悪くしたんだったら謝ります。勿論、マスターの目的は遂行する、
戦いで手に入れたものは君に渡すし、ちゃんと報告もする。
どうせマスターは令呪を利用できないだろうし、工房に隠れて入れくれませんか?」
「……ああ。 ―――あったまきたぁーーーー!!
いいわ。そんなに言うんなら使ってやろうじゃない!
―――――Anfang……!(セット)」
もう、容赦無しだ。こんな輩相手にかけてやる情けなどあるものか!!
「!?、何故だああああああああああああああ」
「Vertrag……! Ein neuer Nagel(令呪に告げる 聖杯の規律に従い)
Ein neues Gesetzl Ein neues Verbrechen―――!(この者、我がサーヴァントに 戒めの法を重ね給え)」
「ま、待て!早まるな、正気か!? こんなことで令呪を使う奴なんて――」
「うるさーーいっ!
良い? 貴方は私のサーヴァント。 だったら、私の言い分には絶対服従ってもんでしょ!?」
「―――なっ」
――右手に刻まれた文様が淡く光そして消えた。
数秒と呆然とし、少々戸惑いつつ自分の劔冑に問いかける。
「……………。
村正、現在の俺の状態を報告しろ。」
主の問いに少しの時間の間を置き、戸惑いを隠せないという空気を醸し出しつつ答える。
≪りょ、諒解、武装は野太刀、太刀、脇差。
善悪相殺の呪いも機能しているわ、身体能力も私たちの全盛期そのもの、現在の状態は最高よ、ただ一つを除いては…だけど。≫
「そうか、大体把握した。」
『「最低だな」≪最低ね≫』
自分のサーヴァントと大蜘蛛に駄目だしされた。
「う、うるわいわね!!
あんたのせいなんだから!」
次回予告
次は士郎がサーヴァントを召喚してちょこっと戦闘。
ですね、残念ですが士郎が召喚するのはFateのセイバーではありません。
もうここで凄い原作崩壊ってLvを越える気がするんですが、
やっぱり士郎にはこれしかないってサーヴァントが村正にいるので登場させます。
いったい誰が召喚されるのか?
予想してみてください^^