2010年11月28日
警視庁公安部外事3課などの内部資料とみられる国際テロ関係の情報がインターネット上に流出した問題で、同課では規定に反し、私物のパソコンやUSBメモリーなどの外部記憶媒体が使われていた疑いの強いことが関係者への取材でわかった。通常の公用パソコン以外に、サーバーにつながっていない独立型のパソコンでも文書を作成、保存していたという。
情報流出から28日で1カ月。情報管理のずさんさを背景に、秘匿性の高い情報が内部から漏れた疑いがあり、警視庁は課員らから私物のパソコンや記憶媒体を提出させるなどして、流出経路を調べている。
複数の関係者によると、警視庁では文書の作成には原則として、通常の公用パソコンを使い、専用サーバーのフォルダーに保存することになっている。フォルダーにアクセスできるのは直接の担当者と幹部に限られ、流出した114件の文書すべてを閲覧できたのは外事3課の課長とそれに次ぐ理事官だけという。
通常の公用パソコンは、記憶媒体にデータを移すと暗号がかかり、公用パソコン以外のパソコンで読み込んでもデータは開けない。また、公用パソコンに私物の記憶媒体を入れると管理部署に通報されるため、公用パソコンからのデータ持ち出しはほぼ不可能という。
しかし、外事3課には、専用サーバーに接続されていない独立型パソコンもあり、文書の作成や保存に使われていた。これらのパソコンでは、記憶媒体にデータを移しても暗号はかからないという。
警視庁では、2005年7月から私物のパソコンや記憶媒体の職場への持ち込みが原則禁止された。しかし、関係者によると、外事3課では少なくとも、北沢署員によるファイル交換ソフトを通じた情報流出が起きた07年ごろまで私物が使われていた疑いがある。同庁は、独立型パソコンから記憶媒体を通じてデータが持ち出されたか、私物パソコンで作成するなどした文書が流出した可能性があるとみている。
一方、流出文書は10月28日〜今月25日、日本を含め22の国・地域で1万286人のパソコンに取り込まれたことが情報セキュリティー会社「ネットエージェント」(東京都墨田区)の分析でわかった。今月21日には、何者かがファイル交換ソフトの文書の圧縮ファイル名に人気アニメ「けいおん!」にちなんだ名前をつけて公開し、拡散が加速。25日までに千数百人がこのファイルを取得したという。
25日には、流出情報をそのまま掲載した本が出版された。警視庁は流出情報が内部資料かどうか「調査中」としており、同庁幹部は「抗議や出版差し止めなどの対応は難しい」と話す。
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