国際テロに関する警視庁作成とみられる内部文書を収録した書籍「流出『公安テロ情報』全データ」の出版問題で、「第三書館」(東京都新宿区)は22日、全体の約6割に当たる約300ページ分の個人情報をすべて黒塗りにした改訂版を今月24日から販売する方針を明らかにした。発行部数は1000部で1冊2100円。
北川明社長によると、同社は今月上旬、東京地裁の仮処分決定を受けて初版(2000部)に記載されていたイスラム教徒2人の個人情報(4ページ半)を削除した第2版(3000部)を販売。その後、別のイスラム教徒計7人の削除を求める決定が出たことからすべての個人情報を黒塗りにした第3版を出すことにしたという。北川社長は「司法関係者らに抗議する意味で、黒塗りで出版する。ネットに出ている情報なのに出版だけが窮屈になってしまう」と述べた。【内藤陽】
毎日新聞 2010年12月23日 東京朝刊