気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)の男性気象予報士(当時25歳)が自殺したのは過労が原因だとして、京都市在住の遺族が約1億円の損害賠償を求めていた訴訟が14日、京都地裁(大島真一裁判長)で和解した。同社が責任を認めて謝罪し、和解金を支払う。金額は明らかにされていないが、原告代理人は「全面勝訴に等しい内容」と評価している。
訴状などによると、男性は08年4月に入社し、テレビ局に配信する天気予報の原稿作成を担当。5~9月の時間外労働は過労死の認定基準(月80時間)を超える月134~232時間に上り、10月に自殺したという。
和解条項には、職場環境を整えることも盛り込まれた。
同社は「ご遺族におわび申し上げた。今後このようなことがないよう働き方を見直している」とコメントした。【古屋敷尚子】
毎日新聞 2010年12月14日 20時25分