下垂体性小人症
テーマ:病気の話この検索で来る人多いですね。同じ病気なのか、身内の方が病気なのか?
コメント残してくれると嬉しいです。
「小人症 画像」で来る人も多いな~。下の方に私の写真あるけど、何で画像が見たい?ぜひコメントで、理由教えてほしいな。この病気は、体の均整が取れてるんですよ。
あたしの身長は146cm。
「下垂体性小人症~かすいたいせい しょうじんしょう~」という病気でだ。
注:現在は「成長ホルモン分泌不全性低身長」という病名です。
注:コビト症とは読みません。
注:この病気は体の均整が取れていない「コビト」の病気とは違います。
「下垂体性小人症」とは・・・
体の均整は取れているものの、異常に成長が遅く、骨が固まってしまう前に治療を始めないと
大人になっても130cmぐらいまでしか身長が伸びない病気。第二次性徴がこない場合もある。
原因はいろいろあるが、あたしがこの病気になった原因は医療ミスである。
胎児の時逆子で、首にへその緒が巻きつき、なかなか出て来れなかったそう。
しかし医者は帝王切開せず、オカンのお腹の上に乗って、飛び跳ねながら、お腹を圧し
あたしを出したらしい。もちろん仮死産だった。
黄疸が出て全交換輸血。何日もカプセル(保育器?)のようなところに入っていたそう。
あと少し遅かったら脳性マヒ、あるいは死産、そしてオカンも危ないところだった。
この病院、ジャガー横田が通っていた有名なH病院だ。
ちなみに出産時、O型と言われたあたしの血液型は、のちにA型と判明。
それから数年後、あたしの身長が止まっている事に気づいたオカンが、大学病院に連れて
行ったところ、「下垂体性小人症」である事が分かった。
脳下垂体にある成長ホルモンが、出産時の医療ミスで破壊され、足りなくなったらしい。
骨が固まらない幼児期にオカンが病院に連れて行ってくれたおかげで早期発見/治療ができた。
4才ぐらいから16才ぐらいまで、週3回病院に通い、お尻にヒト成長ホルモンを打ち続け
146cmまで伸ばす事ができた。注射をしなければ130cmぐらいの大人だっただろう。
注:現在は自費らしい。でも自宅で注射できるようになったらしい。
この病気は、体の均整が取れているので、ぱっと見普通の子よりすごく小さい・・・ぐらいで
全く病気とは思われない。実際、そんな病気がある事すら知らない人がほとんどだ。
1度「私 病気で小さいんです」と言ったら「嫌ねぇ~。そんな病気があるわけないじゃない!」
と本気で笑われた事があった。それ以来、病気の説明は一からきちんとしようと思った。
ちなみに・・・
こういう病気がある事を知らず、親が子供を病院へ連れて行かなかった為に、骨が固まって
しまい、治療が手遅れになってしまった人もいるらしい。
子供の身長が伸びなかったら、「そのうち大きくなる」なんて思わず、大学病院の内分泌科
を受けるべき。
注:現在は、学校の身体測定で発見される事もあるらしいです。
注:ただし、遺伝で小さい人は病気ではないと思います。
さて、あたしが子供の頃、どのくらい小さかったかと言うと・・・
整列時に一番前にいる小さい生徒・・・その生徒よりも、さらに頭一個分あたしの方が小さかった。
そして5才で既に、2才の妹の方が大きかった・・・と言えば分かるだろうか?
2枚とも幼稚園の写真(↓洋服の子は、3才下の妹です)
この身長のせいで、幼稚園から中学まで、ずっといじめの対象だった。
クラスメイトだけではない、上級生・下級生、遠足や公園や塾では他校の生徒。
また、子供だけではなく、先生や大人達からも ひどい言葉を言われた。
人から言われ続けた言葉は、醜い言葉ばかりである。
「未熟児!」 「コビト!」 「奇形児!」 「すっげぇーチビ」 「親も小さいんだろう」
「お前なんか、クラスのガンだ!」
もちろんあたしは、未熟児でも奇形児でもコビトでもない。
でも子供は、小さいというだけで、それに関連する言葉を並べていじめるのだ。
小さいと、こっけい に見えるのか? 運動会や、授業中に教科書を読む時まで笑われた。
友達もできず、遠足では一緒にお弁当を食べる子もいなかった。
そして病院に通う為、週3回の早引の時は、「あいつ、嫌な授業の時に帰るんだぜ!」
などと噂されていた。
そんな学校生活で不登校になり登校拒否。なかなか校門をくぐれない毎日。
やっとの事で学校へ行っても、下駄箱の上履きは見つからず、探すと 近くの垣根に隠され
土で汚されていたり、机の中の教科書や机の上には、チービ!お前なんか学校へ来るな!
の落書きがあったりした。 それを見て、泣きながらまた教室を飛び出した・・・。
あたしの最終学歴は中2ぐらいだ。本当に十代には全くいい思い出がない。
その後、19才まで家にひきこもった。その間、病気の注射治療もさぼってしまった・・・。
きちんと注射していれば、150cm以上伸ばせたはず。それが未だに後悔、後悔、後悔。
ちなみに、性格・体質・顔、全てオトン似のあたし。そのオトンの身長は、なんと178cmである。
当時、授業参観でも、他の生徒のオトンよりかなり目立っていた。
出産時、医者が帝王切開さえしてくれていれば、あたしは168cmぐらいのスレンダー女性に
なっていたのかも・・・。そしていじめも受けない、楽しい十代が送れていたのかも・・・。
なんて、考えても仕方のない事をよく考える。
社会人になり、146cmに伸びた現在でも、心無い言葉をよく受ける。
「ねぇ~あなたのうちって両親ともに小さいの?」「港屋さんって、ほんっと小さいよねー」
146cmぐらいの女性って結構いるが、新しい職場に行くと、必ず何か言う奴がいる。
いい年した大人が、普通の顔して平気で言ってくる。
なぜそんな無神経な質問をするのか?あたしには全く理解できない。
これを読んでいる人、あなたの周りにいる小柄な人・・・それは病気でかも知れませんよ。
気軽に体型の事を口にするのはやめませんか?!
1 ■私は148cm・・・
私も小柄ながらこのような病気があることは詳しく知りませんでした。私の同級生にも19歳にして140cmぐらいしかない子がいます。この子も確か病院で治療を受けていたと聞いたことがあります。しかし私たちの小中学校ではこの子に対するいじめはなく、むしろモテモテな女の子でした。こういうことを言うのはすごく失礼かもしれませんが、彼女の場合身長が低いと言うコンプレックスをプラスに変えていったのかもしれません。小柄な分、可愛い服が着られる、可愛く見られる・・・
夢二さんも少し支店を変えて病気と向かい合ってはどうでしょうか。生意気なこと言ってすいません。