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【舞鶴・高1女子殺人】裁判官だけで審理…状況証拠のみ、険しい検察側

2010.12.21 13:13
中勝美被告中勝美被告

 事件発生から約2年半がたち、ようやく真相の解明が法廷に移った舞鶴女子高生殺害事件。直接証拠がなく、公判では検察側は状況証拠を積み上げて有罪の立証を目指す。

 検察側は、専門家に依頼して被害者の小杉美穂さん=当時(15)=と中勝美被告(62)とみられる男が写った防犯カメラの映像の鑑定結果のほか目撃証言で、中被告が小杉さんの殺害される直前まで一緒にいたことを立証。さらに、犯人でしか知り得ないとされる中被告の捜査段階での供述内容も加え、被告以外に犯人が存在しないことを証明する方針だ。

 しかし、今月10日に鹿児島地裁での裁判員裁判で、強盗殺人などの罪に問われた男性に無罪判決が言い渡されるなど、昨今の刑事裁判の立証のハードルの高さが浮き彫りになる中、今回の公判も検察側にとって険しい道のりが予想される。

 また、今回は裁判員制度開始前の昨年4月に起訴されたため、裁判官のみで審理される。ジャーナリストの大谷昭宏氏は「職業裁判官は裁判員より厳しく証拠を見極めることもある」と指摘。被害者宅から被告のDNA型と一致する指紋などが現場から見つかった鹿児島地裁の事件と比較して「舞鶴事件では、被告と被害者の関連性を示す証拠が弱く、有罪の立証はさらに難しくなると思われる」と指摘した。

 地検幹部も「証拠に一つでも矛盾が生じると、立証は崩れる。どの証拠も欠かせることはできない」と話している。

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中勝美被告

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