2008年5月、京都府舞鶴市で女子高生が殺害された事件は、被告が起訴内容について「全部でたらめ」と無罪を主張しました。

 被告の男は、「自分は無罪だ」と強い口調で主張し、さらに別人の名前を挙げて真犯人だとすると、裁判長から制止される場面もありました。舞鶴市の無職・中勝美被告(62)は2008年5月、自宅近くの川岸で当時15歳だった小杉美穂さんをわいせつ目的で襲い、殺害した罪などに問われています。被告が逮捕当初から関与を否定するなか、自宅の捜索では、凶器など有力な手がかりはなく、検察は現場近くの防犯カメラの映像など状況証拠を積み重ね、起訴に至りました。初公判で、被告は「全部でたらめで嘘です。全部、間違いです。私は無罪です」と起訴内容を全面的に否認しました。検察は、「防犯カメラの映像や目撃証言からも犯人は被告以外にいない」と主張したのに対して、弁護側は「防犯カメラの映像は、人物を特定できるほど鮮明なのか」と主張し、全面的に争う構えを見せました。

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