参議院の特別委員会のメンバーが根室の法務局を訪れ、北方領土の土地や建物の登記簿を確認。その保管庫が報道陣に公開されたのは異例のことです。
根室市内にある法務局に到着する1台のバス。根室を訪れていた参議院の沖縄・北方特別委員会のメンバーがきょう、視察に訪れました。目的は登記簿を確認するためです。登記簿の一部は、国後島の裁判所の職員が旧ソ連軍に島を追われる際に持ち出したとされています。その北方領土の土地や建物の登記簿がいまも保存されているのです。
戦後65年たついまもロシアが実効支配を続ける北方領土。前原外務大臣は16日、歯舞と色丹の日本への引き渡しを記した日ソ共同宣言などに基づいてロシアと交渉する方針を明かにしました。
(前原外相)「1956年の日ソ共同宣言を含めた政治文書をベースに領土問題の議論を行うという認識では合意している。できるだけ早く訪ロして領土問題を含めて日ロ関係を発展させていきたい」
色丹島で生まれ育った元島民の得能さんは、色丹島にある得能家の土地や建物の登記簿の写しをいまも大切に保管しています。
(元島民・得能宏さん)「やがて帰ってくるであろう息子孫の代に遺言のひとつは親族でこの土地を利用しなさい」
根室で保管されている北方領土の登記簿。北方領土が返還されたときには土地などの持ち主を特定する手がかりになるといいます。
(中川雅治委員長)「登記簿に従って現状を回復していくのは厳しい。しかし公的な要件は満たすものと考える」
かつて北方領土に日本人が暮らしていた証でもある登記簿。戦後65年。島が元の持ち主に戻ることを待ち続けるかのように大切に保管されています。
(2010年12月22日(水)「どさんこワイド179」) |