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羽生3強に挑む 世界フィギュアへ一発逆転狙う
 | ロシア杯の男子SPで演技する羽生=モスクワ |
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フィギュアスケート男子期待の羽生結弦(宮城・東北高)が、24日から長野市で始まる全日本選手権で一発逆転の世界選手権(来年3月・東京)代表入りを狙う。16歳の新鋭は高橋大輔(関大大学院)織田信成(関大)小塚崇彦(トヨタ自動車)の3強に割って入れるか。 シニアに本格デビューした今季のテーマは「チャレンジ」。代表入りに望みをつなぐためには、全日本で表彰台に立つしかない。「いろいろと課題はあるが、全部クリアしてみせる」。柔らかい物腰とは対照的に、内に秘めた闘志は激しい。 目標のスケーターが女子の金妍児(韓国)や男子の個性派、ジョニー・ウィア(米国)と言うように、しなやかな動きが特長。男子では珍しいビールマンスピンやドーナツスピン、イナバウアーもでき、3強にはない持ち味が光る。 3月の世界ジュニア選手権を制し、歴代優勝者の高橋、織田、小塚に一歩近づいた。グランプリ(GP)デビュー戦だった10月のNHK杯はフリーで4回転ジャンプに成功して4位と健闘。「4回転を跳べる、シニアでも戦えるという自信をつかんだ」 しかし、腰痛が影響した11月のロシア杯は7位に終わり、同い年の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)が3位と活躍したGPファイナルに進出できなかった。失敗をバネに飛躍できるか。阿部奈々美コーチは「今季の経験が蓄積されてきている。このまま走り続けてほしい。前向きに、前向きに」と期待する。
2010年12月23日木曜日
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