29日午後11時半ごろ、東京都東村山市栄町1の14階建てマンションの中庭に、このマンション2階に住む小学5年の男児(11)が倒れていると、住民から119番があった。男児は病院に運ばれたが、死亡した。警視庁東村山署は飛び降り自殺の可能性があるとみて調べている。
東村山署によると、発見される直前、男児が2階から1人でエレベーターに乗り、14階で降りる姿が防犯カメラに映っていた。男児方は両親らと4人暮らしで、家族全員が就寝した後に自宅を抜け出したらしい。転落したとみられる14階の廊下手すりには身を乗り出したような形跡はあるが、争ったような跡はないという。遺書は見つかっていない。
男児の家族は同署に「自殺するような理由は思い当たらない」と話しているという。
東村山市教委によると、男児は10月に全児童を対象に実施したいじめ調査で、「学校は楽しい」などと記しており、生活上のトラブルは確認できていないという。【山本太一、竹内良和】
毎日新聞 2010年11月30日 11時31分(最終更新 11月30日 13時12分)