京都・舞鶴市女子高校生殺害事件初公判 被告の男、「すべてでたらめ」と無罪主張
2008年、京都・舞鶴市で女子高校生が殺害された事件の裁判が始まり、殺人などの罪に問われている男は、「すべてでたらめです」と起訴事実を全面否認し、無罪を主張した。
起訴状などによると、舞鶴市の無職・中 勝美被告(62)は2008年、舞鶴市で高校1年の小杉美穂さん(当時15)にわいせつな行為をしたうえ、鈍器で顔などを殴り殺害したとされる。
21日の初公判で、中被告は「すべてでたらめです。わたしは無実です」と主張し、興奮気味に真犯人とする人物の名前を挙げた。
検察側は、冒頭陳述で「防犯カメラに映った男女の映像や目撃情報などから、犯行当時、中被告は小杉さんと一緒にいた」と主張した。
また、「被告は捜査段階で、『男が川にベージュっぽい化粧ポーチを捨てているのを見た』と供述しているが、色までは報道されておらず、犯人しか知り得ない事実だ」と指摘した。
これに対して、弁護側は「防犯カメラの映像は鮮明ではなく、中被告だと証明できない。供述調書も捜査官の誘導によって作られた可能性がある」と無罪を主張した。
今回の裁判は、被告が一貫して否認し、凶器などの直接証拠もない中、検察側が状況証拠のみで犯行を立証できるのかが焦点となる。
(12/21 11:54 関西テレビ)