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2011年は“ヘアヌード”20周年

ノンセクション2010年12月22日 10:52 | フォルダ : 

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 17日発行(一部地域を除く)の本紙最終面に掲載された篠山紀信氏(70)の宮沢りえ写真集「Santa Fe」(朝日出版)に関する回顧談。1991年11月に刊行されたこの写真集には“ヘア”がチラリと写った1カットもあり、同年2月に出版された樋口可南子(52)の“ヘアヌード写真集”「water fruit]に次ぐ、“ヘアヌード第2弾”とも言われた。
 2011年はそれから20年になる。篠山氏は振り返る。
 「樋口さんの写真集を出していたから、(宮沢の撮影で)ヘアに関しては、あんまり意識していない。ただ、世の中が。“ヘアヌード”という造語だよね。たぶんこれ、週刊現代の元木さん(昌彦=元編集長)がつくったんじゃないかと思う。とにかく、毎週毎週ヘアヌード、ヘアヌード。僕は自分で自分の写真を“ヘアヌード”と言ったことは一度もない。体の中にあるものが、特別に差別されて、特別にヘンなことを言われる理由もないだろうから、ヌードはヌードであって、そこにヘアが写っていたって当然なわけだから、それを“ヘアヌード”と言ったのは、一種の商業的な目的でしょうね。そう入れることによってモノを売ろうというためにつくった造語だと思う。僕は別にヘアがあればあったでいいし、キレイに写っていればいいし、人間の体で、ここが汚くてここがキレイと差別されるのはおかしい」
 ヘアヌードのグラビアを掲載した週刊現代、週刊ポストは部数を伸ばし、ある種の社会現象となった。20年後の現在、ブームは消えて週刊誌は実用的な企画で売り上げ回復を狙っている。
 「いろいろなことが起こったんじゃないか。ヘアヌードという言葉が発明されて、それが一種商業化されて、それさえつければモノが売れるみたいな時代に突入するとか。それが今度は“17歳じゃないか?”と(2009年に児童ポルノ規制問題を討議した)国会で問題になる。いろいろな社会的現象を生んだ。1991年に何が起こったかということになると、この本が出たということが必ず入るから」
 “過激な”ヘアヌードが週刊誌から消えつつある一方、「Santa Fe」も言及された国会の児童ポルノ論争はすさまじかった。
 枝野幸男民主党前幹事長も参加した衆院法務委員会の議事録を読み返すと、この写真集のほかに「ジャニーズ」「関根(高橋)恵子」といった固有名詞が登場。「性器等」の定義について「性器、乳首、肛門」という言葉がひんぱんに飛び出したり、「着エロ」も。
 単純所持禁止などを含む児童ポルノ禁止法改正をめぐる議論は、政権交代により止まっている。表現の自由を重くみて、この手のことには慎重な民主党だが、都議会では石原都政による漫画・アニメの過激な性表現の規制について賛成に転じた。今後、児童ポルノ改正案を野党側が出してきたら、どうなるのか…。
 
 

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