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「真実知りたい」友人や恩師、傍聴を希望 21日の初公判・舞鶴の殺人事件
ようやく初公判の期日が決まった京都府舞鶴市の高校1年、小杉美穂さん=当時(15)=殺人事件。発生から2年以上が経過した今も、小杉さんの友人や恩師らは事件を忘れられない様子で、「真実を知りたい」と口々に裁判傍聴を希望した。
「事件から時間がたって、美穂ちゃんが殺されたことが忘れられていくのかと思うと辛い」
小杉さんとは幼稚園児からの友人だったという東舞鶴高校3年、藤村真由佳さん(17)は、苦しい胸の内を打ち明けた。「事件当初は現場付近を怖くて通れなかった。今では現場に花を供えられるようになったけど、『もう一度美穂ちゃんに会いたい』と苦しい気持ちになる」。
迎える初公判については「なぜ美穂ちゃんが殺されなければならなかったのか知りたい。被告が無罪を主張している裁判なので、裁判長はちゃんと見極めて判断してほしい。傍聴して結果を見届けたい」と話した。
事件当時、小杉さんが通っていた東舞鶴高校浮島分校の副校長だった北川鯉平さん(54)も傍聴を希望している。
「小杉さんが亡くなる前に、教育者として何かできたのではといまだに思い悩む。自分の生徒が守れなかったことに責任を感じている」と北山さん。
初公判については「やっと始まるんだなという思い。しかし、公判で本当に検察が被告の罪を立証できるのかまだ分からない」といらだちも口にした。
一方、京都府警で当時、捜査1課長として捜査にあたった樋口文和・刑事部次長は、初公判を前に「現段階では何も話せない。公判を見守っていくだけだ」と言葉少なに語った。