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舞鶴の殺人事件、21日に初公判 被告は無罪主張へ 京都地裁
このニュースのトピックス:裁判員制度
平成20年5月に京都府舞鶴市の高校1年、小杉美穂さん=当時(15)=が遺体で見つかった事件で、殺人と強制わいせつ致死罪に問われた同市の無職、中勝美被告(62)の裁判について、京都地裁(笹野明義裁判長)は7日、初公判を21日に開くことを決めた。計10回の公判が指定されており、判決は来春以降となる見通し。
凶器や犯行の目撃証言などの直接証拠がない中、状況証拠の積み重ねで犯罪立証は可能とする京都地検に対し、無罪を主張する弁護側は徹底的に争う方針。起訴から約1年半を経て、真相の究明の場はようやく法廷に移る。
中被告は20年11月、女性用下着などを盗んだ窃盗容疑で逮捕された後、殺人容疑などで6日間にわたって自宅を家宅捜索され、昨年4月に逮捕、起訴された。
裁判員制度が始まる前に殺人罪などで起訴されたため、審理は職業裁判官が担当。公判には、小杉さんの遺族が被害者参加制度で参加するとみられる。
公判前整理手続きは、証拠開示を巡る応酬などが繰り返されて長引いたが、次回にも終結する見通し。
初公判は午前10時の開始で、中被告の認否のほか、冒頭陳述や書証調べなどが予定されている。
初公判の期日決定を受けて、京都地検の杉山治樹次席検事は「立証の難しい事件だが、適正な加刑が得られるよう万全に立証をしていきたい」とコメントした。
起訴状によると、中被告は20年5月、舞鶴市の朝来川付近で小杉さんに乱暴しようとして抵抗され、頭部や顔を鈍器で殴り殺害したとしている。