2005年11月 第3回
先週月曜日(11月14日)発売の『週刊現代』に私とフジTV『アンビリバボー』の‘戦い’の一部始終が載っているので、もうお目にとまっているかもしれない。
随分ややこしい話になっているように見えるが、何とかややこしくしているのはフジTV側(制作会社)で、実際には極めて簡単な話なのだ。
夏に「ロシアの超能力少女、ナターシャの超能力を科学的に実験してほしい。」と出演依頼を受けたが、直前になってこの依頼を一方的にキャンセルした。というものだ。
この女性、ただ人の前に座っただけで内臓などの病変を当てる超能力を持つというのだ。そこで私は、自分の人間ドックのデータを明かさず彼女に当てさせる。という実験を提案。番組スタッフは、それを了承、出演契約を合意、カナダからのチケットの手配をした。
ところが直前になって、「人間ドックの病名をあらかじめ教えてほしい。」と要求、「教えなければ出演は断る。」とプロデューサー。そのような要求を呑めば、科学的実験の意味はないし、私に『ヤラセ』につながることに加担することを示唆するものだった。
私は当然、断固ことわった。そのときのスタッフの言葉は信じられないものだった。
「出演したタレントさんからは、あらかじめ病名を聞いていますよ。」
「これは情報番組ではありませんから、エンターテイメントですから。。。」
もはや、この番組の底が知れた。私は怒り心頭。
さっそく私のコラム、マガジンハウス『ダカーポ』でこのいきさつを書いた。番組のプロデューサーから抗議のFAXが二度にわたって届いた。
「記事を訂正しろ。」
というのだった。
その後の成り行きは『週刊現代』の記事通りだった。
『週刊現代』の記事が出ると、このブログへのアクセスは急増した。
このプロデューサーは私に直接ではないが、私のマネージャーに対し、
「出るところに出る。」
と、いきまいたとか。
裁判に出るだと?これは良いことを言ってくれた。堂々とやりましょう。「受けて立つ。」というより先手を打って出演契約反故による違約金請求の裁判をやりましょう。
実に面白い。これまで数々の非科学的オカルトで世を欺いてきた番組。これが法廷に出るのだから、こんな面白いことはない。
『物理学会会長』から『元文部大臣』まで証人申請をして、いかに『アンビリバボー』がでたらめであったか明らかにしましょう。この法廷こそ、肝心の『アンビリバボー』より数段面白いはず。
きっと『アンビリバボー』より大スポンサーがつくだろう!!
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