ブドウの花粉親、実は別物　ナガノパープル、県が謝罪

　長野県は２２日、同県が品種登録している大粒の種なしブドウ「ナガノパープル」の花粉親が別のブドウだったと発表した。開発段階で品種を取り違えたか、花粉が何らかの原因で混入したらしい。担当者は「好評をいただいていたのに不手際で申し訳ない」と平謝りだ。

　県農業技術課の発表によると、ナガノパープルは「巨峰」と「ロザリオビアンコ」の交配種として２００４年に登録。知的財産権の一つ「育成者権」を取得し、栽培を県内だけに限っている。糖度が高く、渋みのない皮で丸ごと食べられ、県は「有望品種」として栽培拡大に力を注いできた。