相撲界から海老蔵を出すな−。初場所(来年1月9日初日)前の力士会が22日、東京・両国国技館であり、リスクマネジメント関連の会社から講師を招いて勉強会が開かれた。
「白鵬関から頼まれました」という講師が、プロジェクターを使用して説明。「海老蔵さんの事件もありましたし、そういうときにどうすればいいかという勉強会。自己管理についての勉強会です」と話した。
日本相撲協会では反社会的勢力に対する暴排マニュアル本を作製しているが、今回は一般的な事件を対象にしている。ある力士は「自転車に乗っていてぶつかったときの賠償とか、お酒を飲んだときのトラブルとか。自分で示談にしようとせず、協会や専門家に相談してくださいという話だった。へたに示談にしようとしたら、先方がお金をつり上げることもある」。マスコミ対応や個別の相談も受け付けるという。
力士に非がなかったとしても、お酒を飲む場で絡まれてトラブルに発展することもある。海老蔵事件から学んだ対処法講座。力士会会長である白鵬は「生活面の話? それもある。質問もさせてもらった。われわれ力士は頑張るだけだけど、普段のことも認識しないとね」と私生活から身を正していく。 (岸本隆)
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