「WBA世界Sフライ級タイトルマッチ」(23日、大阪府立体育会館)
久高寛之(仲里ATSUMI)が、余裕しゃくしゃくのウーゴ・カサレス(メキシコ)に一泡吹かせることを誓った。前日計量が22日、大阪市内のホテルで行われ、両者ともに一発でパス。「1回KOで勝つ」と“秒殺宣言”した王者に対し、久高は「カサレスをビックリさせる試合をする」と力を込めた。
久高の過去の世界戦2試合を映像で見たというカサレスは、「もう少しで勝機を逃していた。もっと野心を発揮すればいい試合になる」と完全に上から目線でアドバイス。世界戦前夜にもかかわらず、スタッフの誕生パーティーを行う予定で「日本のビールはどこがおいしい?」と報道陣にリサーチし、試合前日にもかかわらず「500ミリリットル缶を1本飲むよ」と舌なめずりした。
早くも祝勝ムードの王者だが、久高には“秘策”がある。WBC世界フライ級王者ポンサクレック(タイ)への挑戦を見据え、今春から左フックを磨いてきた。仲里会長は「左フックは一撃必殺。(過去の)世界戦のビデオに写ってないからビックリするよ」と不敵な笑み。久高は「自信のある右が当たらなくても、左フックで倒せる」と、“新兵器”披露に腕をぶした。