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【芸能・社会】

チャリティーを格好良く 活動25周年の石井竜也

2010年12月23日 07時48分

 今年の寄付先の一つは病院の子どもと遊ぶNPO法人。重症の子と出会い「何とも言えない寂しさや、やりきれなさが湧いてきた」と話す石井竜也=東京・赤坂

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 活動25周年を迎えた歌手の石井竜也。立体アートや絵画など幅広い分野で活躍するほか、音楽の力を信じて平和や子どもたちのためのチャリティーイベントにも力を入れている。

 ソロや米米CLUBでの音楽活動で、「浪漫飛行」や「君がいるだけで」といったヒット曲を生み出してきた。「浪漫飛行」は、ギタリストCharの家に行く時、歩きながら思い浮かんだ曲。当時は「ガンガン、コンサートやって歌って、『それだけで十分』みたいな感じだった」。

 変わったのは、2001年の米同時多発テロ。「何かできないか」と思い、02年から東京のほか横浜、名古屋、京都、大阪、広島で「GROUND ANGEL」と題したイベントやコンサートを開催。9回目の今年は、協力してくれたカナダ大使館でコンサートを開き、東京ビル・TOKIAガレリアにオブジェを展示(27日まで)。

 当初は正義感に燃えて活動していた。しかし、広島の人から被爆の現実を教えてもらい、「人や何かのためではなく、まず最初にあるのは『自分がやりたいからやっている』」と気付けた。

 10代や20代の若者に、社会問題への関心をもっと持ってほしいという。「若い人が(興味を持って)目覚めていくには、格好良さとかデザイン性が必要なのかなと思う」。石井が手掛けるオブジェやポスターやイベントが、彼らにとって何かを始めるきっかけになってくれればと願う。

 「コンサートをやる金があれば、寄付した方がいい」と言われることもあるが、揺らがない。「僕はアーティスト。僕にしかできないことを、僕がやりたいことで表現する。ものを表現している人間にしかできないボランティアの形がある」

(共同)
 

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