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大阪市職員現金抜き取り:河川清掃で着服 6人懲戒免、21人停職--市処分

 大阪市は22日、市環境局河川事務所の技能職員27人が河川の清掃中に見つけた財布から現金などを着服していたと発表した。一度に15万円を山分けしたケースもあり、全員が認めているという。市は同日付で6人を懲戒免職、21人を停職(1~6カ月)の処分にした。また、着服金額や時期などが絞り込めた職員について、大阪府警に同日、遺失物等横領容疑で刑事告発した。

 この問題は職員が着服の様子をカメラで撮影し内部告発。市が特別調査チームを設置していた。

 市によると、河川事務所は市内の主要10河川の清掃を担当。全技能職員は31人で、9割近くが着服していた。免職の6人は、昨年に道頓堀川で見つかったかばんにあった15万円を山分けした5人と、告発者。告発者は今年6月、約10万円を山分けしたことや、日ごろの勤務態度が免職理由とみられる。また、清掃で見つかった商品券などを着服したり、財布やゴルフバッグなどを私物化したりした職員も多かった。【平川哲也】

毎日新聞 2010年12月23日 東京朝刊

 

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