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中国漁船 黄海衝突事件 中国政府、強硬姿勢での処理も 

2010.12.19 01:02
このニュースのトピックス韓国
18日、韓国中西部沖の黄海で韓国海洋警察の警備船とぶつかり転覆した中国漁船(韓国海洋警察提供、ロイター)18日、韓国中西部沖の黄海で韓国海洋警察の警備船とぶつかり転覆した中国漁船(韓国海洋警察提供、ロイター)

 【北京=川越一、ソウル=加藤達也】沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖で海上保安庁の巡視船と衝突事件を起こした中国漁船が、今度は韓国海洋警察庁の警備船に体当たりするという危険な行為を再び繰り返した。しかも、取り締まりに抵抗し、鉄パイプや棍棒、スコップで殴りかかり、韓国側にけが人が出る事態になった。

 中国の国際情報紙、環球時報(電子版)によると、中国側はすでに救助艇を派遣し、韓国側にも救助・捜索を要請したという。

 今回は、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件と異なり領有権問題が絡んでいないだけに、両国政府とも穏便に解決する方向で調整するとみられる。

 ただ、インターネット上には事件発生直後から、中国人による「棒子(中国での韓国人の蔑称)が故意に衝突してきた」「韓国はますますつけあがってきた」といった“反韓”の書き込みが寄せられている。

 今回、中国側に犠牲者が出たことにより国民感情に火がついた場合、中国政府が強硬姿勢で事態処理に臨む可能性も否定できない。

 現場付近は中国と韓国の排他的経済水域(EEZ)が重なり合う海域で、境界は画定していない。

 韓国側は、自らのEEZ内で違法操業する多数の中国漁船を拿捕(だほ)している。2008年9月には、全羅南道沖で中国漁船を検問しようとした韓国の海洋警察官が鈍器で殴られ死亡する事件も起きている。

 韓国メディアによると、中国漁船の違法操業がなくならないのは、韓国側に検挙されて納める罰金より、違法操業で得る収益の方が多いためという。今回の事件海域も「黄海の三大漁場の一つ」とされている。

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18日、韓国中西部沖の黄海で韓国海洋警察の警備船とぶつかり転覆した中国漁船(韓国海洋警察提供、ロイター)

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