2010年12月21日20時54分
【北京=峯村健司】韓国の全羅北道・群山市沖の黄海で18日に中国漁船が韓国警備艦に体当たりして転覆した事件で、中国外務省の姜瑜・副報道局長は21日の会見で「韓国側に厳重に申し入れをした」と述べ、中国漁船側への損害賠償を韓国側に要求した。中国政府が事件への公式見解を示したのは初めて。
姜副報道局長は「どこの海域であっても、漁船に衝突して人的な被害を出すことはあってはならないことだ」と批判した。
一方、韓国外交通商省は21日夜、「両国は(事件の)円満な処理のため、緊密に協議していくことで共通認識を持っている」とするコメントを発表した。