NHK佐賀県のニュース　佐賀放送局

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「暴行あったとは考えにくい」

佐賀県警察本部の巡査長が知的障害のあった男性を取り押さえてけがを負わせたとして特別公務員暴行陵虐致傷の罪に問われている裁判は２２日は男性の遺体の写真鑑定をした医師への証人尋問が行われました。
医師は「遺体の傷の様子から暴行があったとは考えにくい」と証言しました。
佐賀県警察本部の巡査長松雪大地被告（３０）は３年前、知的障害のあった安永健太さん（当時２５）を佐賀市の路上で取り押さえた際、胸などを殴ってけがをさせたとして特別公務員暴行陵虐致傷の罪に問われています。
安永さんはその直後に死亡しました。
２２日佐賀地方裁判所で開かれた裁判では遺体を司法解剖した医師が作った鑑定書などを改めて鑑定した別の医師への証人尋問が行われました。
医師は安永さんの遺体の耳の裏の付け根や胸などに残っていた傷の写真を鑑定したということで、「傷の大きさや状態から考えて殴られたことによって付いたと考えるのは難しい」と証言しました。
この裁判は２２日で証人尋問をすべて終え来年２月２８日に行われる予定の次の裁判では検察官役の弁護士による論告求刑が行われます。

12月22日　19時04分

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