米韓軍事演習:今月末は取り消し G20開催で配慮

2010年10月24日 20時14分

 【ソウル大澤文護】韓国の聯合ニュースは24日、米韓両軍が今月末に朝鮮半島西方の黄海上で実施を検討していた空母参加の軍事演習の予定を取り消したとみられると報じた。同ニュースは、11月にソウルで開かれる、主要20カ国・地域(G20)首脳会議を前に「不必要に周辺国を刺激することがないよう、米韓両国が意見を一致させた」と伝え、黄海での米韓合同軍事演習に不快感を示す中国に対する配慮の可能性を示唆した。

 また、軍関係者によると、今月末に黄海沿岸で予定されていた米韓両海兵隊による大規模上陸訓練も、G20首脳会議後の11月末に延期された。

 黄海上での軍事演習は、今年3月に黄海で起きた韓国海軍哨戒艦沈没事件の対抗措置の一つで、米第7艦隊所属の原子力空母「ジョージ・ワシントン」の参加が検討されてきた。

 聯合ニュースは「9月27日から今月1日にかけ、黄海で対潜水艦訓練を実施したため、今月、再び大規模演習を実施するには、さまざまな制約がある。当分の間、朝鮮半島周辺での合同演習は実施されない」との韓国政府消息筋の話を伝えた。

 一方、韓国国防省は「今後実施される訓練については、米韓間で緊密に協議をしていく」と説明している。

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