菅首相:中国海軍力増強に懸念 自衛隊観閲式で訓示

2010年10月24日 20時2分 更新:10月24日 21時55分

観閲式で儀仗(ぎじょう)隊栄誉礼を受ける菅直人首相(中央奥)=陸上自衛隊朝霞訓練場で2010年10月24日午前11時59分、三浦博之撮影
観閲式で儀仗(ぎじょう)隊栄誉礼を受ける菅直人首相(中央奥)=陸上自衛隊朝霞訓練場で2010年10月24日午前11時59分、三浦博之撮影

 菅直人首相は24日、陸上自衛隊朝霞訓練場(埼玉県朝霞市と新座市)で行われた自衛隊観閲式で訓示し、北朝鮮のミサイル・核開発と同時に中国情勢について「軍事力の近代化を進め、海洋における活動を活発化させている」と指摘し、沖縄県・尖閣諸島を巡る緊張関係を念頭に中国の海軍力増強や海洋進出に懸念を示した。

 その上で国際テロ対策などを含め「自衛隊は多様な事態に対処し得る態勢を常に取っておく必要がある」と強調した。また、日米安全保障条約改定50年に当たることに触れ「同盟関係を21世紀にふさわしい形で着実に深化させたい」と述べた。改定50年を記念し、観閲式の関連行事として米軍機計6機が初めての祝賀飛行を行った。

 観閲式は毎年、陸海空の自衛隊が持ち回りで開催。この日は隊員約3800人、戦車など車両約240両、航空機約60機が参加。菅首相の前を迷彩服姿の隊員や戦車などが隊列を組んで行進した。昨年は鳩山由紀夫首相(当時)が海外出張で欠席したため、民主党政権では初めて首相が観閲式に出席した。【樋岡徹也、青木純】

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