拉致被害者:救出集会 家族らも参加し東京で開かれる

2010年10月23日 19時23分 更新:10月23日 19時28分

失踪者の写真を掲げる家族たち=東京都新宿区で2010年10月23日午後2時半ごろ、合田月美撮影
失踪者の写真を掲げる家族たち=東京都新宿区で2010年10月23日午後2時半ごろ、合田月美撮影

 「北朝鮮による拉致被害者救出のための集い」が23日、東京都新宿区の都民広場で開かれた。集会には拉致被害者や拉致の可能性が疑われる特定失踪(しっそう)者の家族約120人らが参加。突然姿を消した子供や兄弟たちの写真を掲げ、一刻も早い救出を訴えた。

 民間団体の特定失踪者問題調査会(荒木和博代表)と都などの主催で初めて開催された。集会では、荒木代表が特定失踪者470人のうち71人は拉致の可能性が濃厚であるにもかかわらず、政府による認定が17人にとどまっていると説明。「国がこんな状態では被害者は帰って来られない。家族の訴えを聞いて力を貸してほしい」と呼び掛けた。

 60年に秋田市内で、21歳の時に行方不明になった看護学生、木村かほるさんの姉、天内みどりさん(77)=青森県八戸市=は妹を思って草木染めしたという数十枚の黄色いハンカチを掲げ、「一度でいいから会いたい。いつまでも待っている」と訴えた。会はこの日の家族の声を北朝鮮向けの短波ラジオで放送する。【合田月美】

top

PR情報

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド