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【滋賀】

近隣住民、安堵の表情 守山女性殺害で容疑者逮捕

2010年12月22日

容疑者が逮捕され、捜査本部に集まった大勢の報道陣=守山署で

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 家事手伝い奥村尚代さん(24)が守山市岡町の男性会社員(31)のアパートで殺害された事件は、発生から5日目の21日、殺人容疑で指名手配されていた京都府宇治市伊勢田町井尻、会社員井ノ口義一容疑者(35)が逃亡先の福岡市内の交番に出頭する急展開を迎えた。奥村さんが遺体で見つかったアパートの住民は、容疑者逮捕に安堵(あんど)の表情を見せた。

 捜査本部が置かれた守山署には、50人以上の報道関係者が集まった。雨が降りしきる午後6時半ごろ、井ノ口容疑者が乗ったワゴン車が到着すると、フラッシュが浴びせられた。車から降りた容疑者は捜査関係者に囲まれながら、署に入っていった。

 事件のあったアパートの男性会社員の部屋の隣に住む女性(28)は「逮捕されて本当に良かった。こんな事件が隣で起きてずっと不安だった。ひとまずホッとした」と安心した様子。アパートの裏に住む男性会社員(48)は「将来ある人が殺されるなんて無念すぎる。容疑者が捕まってやっと浮かばれるのでは」と奥村さんに思いを寄せた。

 奥村さんが通っていた草津市内の飲食店の男性店長(33)は逮捕された井ノ口容疑者に「怒りで言いたいことがありすぎて表現できない。絶対に許せない」と語気を強めた。

 奥村さんには「店にはよく1人で来ていた。初対面の人とすぐに仲良くなれ、誰からでも好かれる子だった。来ただけで店の雰囲気が明るくなった」と振り返った。

 移送に先立ち、守山署で県警捜査一課の久米辰二課長と小迫正昭署長が記者会見。小迫署長は「被疑者が出頭したため逮捕した」と淡々と話した。記者の質問に久米課長は「まだ詳しく容疑者から聞いてないから分からない」と多くを語らなかった。

 

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